モバイルバッテリー必須の基準 PSEとは! 何かを説明
🔌 PSE(電気用品安全法)とは?
- 日本国内で電気製品を販売する際の安全基準を定めた法律。
- 安全性を確保するため、特定の製品には「PSEマーク」の取得が義務付けられている。
- 「特定電気用品」と「その他の電気用品」に分類され、**モバイルバッテリーは「その他の電気用品」**に該当。
🔋 PSEとモバイルバッテリーの関係(結論から)
✅ PSEマークは必須です!(※一部例外あり)
2018年の法改正で、モバイルバッテリー(リチウムイオン電池を含む製品)もPSE対象に追加されました。
- 対象:リチウムイオンバッテリーを内蔵し、AC電源から充電可能な製品
- つまり一般的なモバイルバッテリーはほぼすべてPSEが必要!
⚠️ PSEが「不要」な例
以下のようなケースでは、PSE取得義務がない場合があります:
- 乾電池式モバイルバッテリー
→ 乾電池を使用するタイプは、リチウムイオンではないので対象外。 - USB充電しかできないリチウムバッテリー
→ 製品によってはACアダプタを使わない場合、グレーゾーン扱いされることも。 - バッテリー単体(セル)の状態で販売されるもの
→ これは「部品」としての扱いで、完成品ではないため非対象。 - ナトリウムイオン電池使用バッテリー
リチウムイオン電池でないので - 海外で使う前提の製品(国内販売されない)
🟡 PSEマークの種類
- 菱形(ひし形)マーク:特定電気用品
- 例:電気ストーブ、電源ケーブルなど
- 丸形マーク:その他の電気用品
- モバイルバッテリーはこちら(↓)
🔵 モバイルバッテリーには「丸形PSEマーク」が必要
📌 PSE対応していないとどうなる?
- 国内販売が違法(販売者が処罰対象に)
- Amazon・楽天・家電量販店ではPSE未取得のバッテリーは販売禁止
- 購入者にとっても発火・爆発のリスクあり
PSEはリチウムイオン電池限定
最近、ナトリウムイオン電池を使用している商品があり、それはPSEマークがありません!
違法ではないのです!!
「ナトリウムイオン電池」を使用しているバッテリーは、PSEの規制対象外 なのです。
✅ なぜ違法ではないのか?
PSEマークの義務付けがあるのは、以下のような製品:
- リチウムイオン電池(Li-ion battery)を使用
- AC電源から直接充電できる構造
- 一体型のモバイルバッテリー製品
エレコムの新製品「DE-C55L-9000」は:
- ナトリウムイオン電池(Li-Na)採用 → PSE対象外
- したがって、PSEマークがなくても違法性なし
つまり、「安全性が高いのにPSEがない」のではなく、「そもそも法律上、PSE対象外なので表示義務がない」というのが正しい解釈です。
🔋 なぜナトリウムイオン電池はPSE対象外?
現在の電気用品安全法(2025年時点)では、PSE対象の電池種類は明確に**「リチウムイオン電池」**と定義されています。
ナトリウムイオンや全固体電池など、新しいタイプの電池は制度の対象外。このため、法的にはマークの表示義務がないわけです。
🧠 でも注意点もある!
- PSEマークがないからといって安全基準を満たしていないわけではない。
エレコムのような大手は独自の品質検査・国際認証などを通して安全性を担保しています。 - 一方で、ノーブランド・格安製品が「PSEなし」を言い訳にして安全性を軽視しているケースもあるので、PSEがない=全部危険という先入観もNGですが、ブランドによって判断が分かれるというのも事実。
✍️ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
PSEとは | 電気用品安全法に基づく安全認証制度 |
モバイルバッテリー | 原則すべてPSE対象(リチウムイオン内蔵) |
マークの種類 | 丸形PSEマーク(その他の電気用品) |
必須でないケース | 乾電池式、セル単体、AC電源を使わない機器など |
販売の可否 | 国内販売にはPSE取得が義務(未取得は違法) |