2024年1月、韓国の飛行機内でモバイルバッテリーが突然発火し、機内が炎上する事故が発生しました。幸いにも乗客は無事でしたが、もし飛行中に起こっていたら…と考えると恐ろしいですよね。
この事故をきっかけに、モバイルバッテリーの安全性が改めて注目 されています。特に、「長年使っているバッテリーは大丈夫なのか? 寿命はどれくらいなのか」という疑問を持つ人も多いはず。5年以上の長期間使用したバッテリーがどの程度劣化しているのか? 危険はないのか? そもそもモバイルバッテリーを飛行機に持ち込んでも大丈夫なのか?
そこで今回、
「モバイルバッテリーは危険?長年使用 vs 新品ダイソー、充電性能と安全性を徹底比較!」
5年以上使ったバッテリーは寿命なのか?
- 劣化した(5年以上使用)バッテリーはまだ使えるのか?
- 新品の低価格バッテリーは本当に安全なのか?
- スマホの充電速度や実際の容量にどれくらい差があるのか?
これらを徹底検証しました!
毎日の生活の中で、スマホを充電したり、ワイヤレスイヤホンのケースを充電したりで、モバイルバッテリーが活躍していると思います。
あなたのバッテリーも、もしかすると危険かも…? 記事を読み進めて、安全なモバイルバッテリーの選び方 をチェック
2025年 ダイソーはちょっと変わったモバイルバッテリーを発売! ソーラー チャージバッテリー!
気になる方は下記ページでご覧ください。
ダイソー Solar charging Mobile Battery を発売
【検証】5年使ったバッテリーは危険?韓国飛行機炎上事故をきっかけに新品ダイソーモバイルバッテリーと比較!
今回比較するのは、5年以上使用したELECOMの10000mAhモバイルバッテリー と、新品のダイソー5000mAhモバイルバッテリー です。
韓国の飛行機内でモバイルバッテリーが発火する事故が発生し、バッテリーの安全性が改めて注目されています。そこで、長期間使用したバッテリーは本当に安全なのか? そして、新品だけど格安のダイソーモバイルバッテリーは信頼できるのか? という読者の不安をもとに検証を行います。
「5年以上使い続けたバッテリー、まだ使って大丈夫?」
「新品だけど、安すぎるバッテリーって本当に安全なの?」
こうした疑問を解消するために、充電性能・劣化度・安全性 などを徹底比較していきます!
ELECOM vs DAISO モバイルバッテリー比較表


バッテリー | ELECOM | DAISO |
---|---|---|
対応機種 | iPhoneおよびUSB端子で充電するスマートフォン | iPhoneおよびUSB端子で充電するスマートフォン |
コネクター形状(電源入力側) | USB Type-C(TM)(USB-C(TM))オス×1 | USB Type-C / TYPE-A ×2 |
定格入力電圧 | DC5V | DC5V |
コネクター形状(電源出力側) | USB-Aメス×1 | USB-Aメス×2 |
定格出力電圧 | DC5V | DC5V |
定格出力電流 | 2.4A | 2.1A |
電池種類 | 充電式リチウムイオン電池 | 充電式リチウムイオン電池 |
電池定格容量 | 10050mAh | 5000mAh |
充電時間 | 約3時間30分(3.0AのAC充電器使用時) | 記載なし |
外形寸法 | W70×D25×H102mm | W70×D11×H124mm |
ケーブル長 | USB-A オス to USB Type-C(TM)(USB-C(TM))オス(約50cm) | 付属しない |
重量 | 約230g | 約114g |
カラー | ブラック,ホワイト | ホワイト、ピンク |
くり返し使用回数 | 500回 | 500回 |
付属品 | USBケーブル(USB-Aオス-USB Type-C(TM)(USB-C(TM))オス) | ケーブルなし |
保証期間 | 6カ月間 | 6カ月 |
その他 | iOS端末で使用する場合は別途iOS用ケーブルをご用意ください | 記載なし |
1. モバイルバッテリーの充電性能を比較!(充電テスト)
フル充電までの時間(スマホへの充電)
- ELECOM(5年使用):iPhone13 16%から100%になるまで 2時間45分
- DAISO(新品) : iPhone13 18%から100% になるまで 3時間10分
100%充電までに3時間程度かかっているのは、ちょっと遅すぎる感じがして、途中経過を見てみました。80~90%あたりの充電までは、1分で1%ほど充電できていますが、90%を超えるとものすごく遅くなる…。
ELECOM
ELECOMは、82%~96%で41分かかっています。
96%~97% は10分、96%~100%で26分かかりました。
ダイソー
ダイソーでiPhone12 を充電してみると、90% までは26秒で1%、90%~96% までは1%に450秒かかりました。
計算間違っていないと思いますが、 90%~96% までにかかった時間がなんと45分という事ですよね。
17%~90%は1時間32分、90%を超えてから異常に遅くなることが判明しました。
理由があるだろうと調べたところ、充電側のバッテリーの保護のシステムの影響だということです。 次章に簡単に充電プロセスがどうなっているかを説明します。
iphone12・13を20%~90%まで充電するのは、ダイソーでもElecomでも大体90分。これを標準的なルーチンとし、90%で充電完了→使用するようにすると、充電器側で急速充電に頼らなくてもいいように思います。
フル充電までの時間(モバイルバッテリーへの充電)
- ELECOM(5年使用):仮 6時間30分 これから測定します。
- DAISO(新品) :およそ6~7時間
LED1個が点滅(ほぼ使い切った状況)でスマホ(iPhone12)これも使い切った状況、電池のマークで赤く残量なしを示しているレベルの状態から、AC充電器に、モバイルバッテリー(ダイソー)、モバイルバッテリーにスマホを付けて、両方同時に充電してみた。
すると、先にスマホを充電して、スマホがフルになったら、モバイルバッテリーを充電に行っているようです。
スマホが90%になるまで4時間8分。ここからモバイルバッテリーを充電に行くので、両方をほぼフルにするには? 6時間から7時間かかりそう!
スマホを何回フル充電できるか
スマホと一口で言いきるには問題がありそうですね、それ添えのスマホのバッテリー容量が異なっているので、
大容量のスマホバッテリーに充電するならばそれなりの時間がかかりますね。 参考までにIpone12 は2815mAh, Iphone13 は3240mAh ですね。
- ELECOM(5年使用):現在のところ、Iphone13 30%程度から100% にする程度なら、2回できる。 2回で残量がなくなる。
- DAISO(新品):iphone13 を18%から100%まで充電したら、LEDは1/4 になったので、0%から100%だとほぼ1回で
充電終了となりそう。
2. 安全性の比較(発熱・放電テスト)
充電中の発熱
- ELECOM(5年使用):変化なし
- DAISO(新品):変化なし
両機種ともに、温度計での測定ではなく、手をかざしてみての感想ですが、温度は全然上がってない状態ですね。
5V 2Aでの通常充電モードは全く問題なしです。
放電テスト(使わずに放置した場合の電力保持率)
- ELECOM(5年使用):LEDの数でしか確認できないですが1週間程度の放置で、目立った減少は感じません。
- DAISO(新品):LEDの数でしか確認できないですが、1週間程度の放置では、目立った減少は感じません。
3. 使い勝手&コスパの比較
バッテリーのサイズ感・重量の違い
- ELECOM(5年以上使用):約230g
- DAISO(新品):143g
充電ポートの数・使い勝手
- ELECOM:USB-A ×1
- DAISO:USB-A ×2
ダイソーは容量的に、2台が充電できるがあまり残量がないスマホ1台と例えばワイヤレスイヤホンのイヤホンケースをつなげて、同時に充電はできそうですね。
旅先で動画を撮りまくる、1日音楽を聴きまくりながら観光しうるようでもなければ、十分活躍してくれると思います。114gと軽くて薄いので、バッグに入れても邪魔にはならないですね。
Elecom は10000mAhあって、劣化してますが、1日観光のレベルだと、まだまだ余裕で充電ができる感じですね。ちょっと大きく240g ありますが、何とか許容範囲です。
4. スマホ(iPhone)の充電が90%以降で遅くなる理由
iPhoneの充電が 90%までは速いのに、それ以降は極端に遅くなる のは、Appleのバッテリー管理システム(BMS) が関係しています。
🔹 充電が遅くなる要因
① Appleの「トリクル充電(Trickle Charging)」が働く
- iPhoneは 80~90%までは急速充電 しますが、それ以降は バッテリーを保護するために充電速度を遅くする 設計になっています。
- 特に90%を超えると「トリクル充電モード」になり、バッテリーへの負担を軽減するために充電速度を落とします。
💡 つまり、90%を超えたあたりで1%あたりの充電時間が長くなるのは正常な動作です!
② バッテリーの劣化が影響している
- iPhone 12は 4年使用 しているため、バッテリーの最大容量(劣化度)が影響 している可能性があります。
- 劣化したバッテリーは内部抵抗が増えるため、高い充電電流を受け入れにくくなり、90%以降の充電が特に遅くなる ことがあります。
💡 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で、最大容量をチェックするとバッテリーの劣化度がわかります!
③ iPhoneの温度管理システムが影響している
- 充電中の発熱を抑えるために、バッテリー温度が高くなると充電速度を落とす 仕組みがあります。
- 特に モバイルバッテリーからの充電は、ACアダプターに比べて発熱しやすい ため、影響を受けることがあります。
💡 充電中の発熱をチェックすると、速度低下の原因が特定できるかもしれません!
🔹 iPhone 12 & 13 の充電遅延まとめ
充電フェーズ | 充電スピード(目安) | 動作の特徴 |
---|---|---|
0%~80% | 急速充電(1% 約1分) | 高速で充電 |
80%~90% | 少し減速(1% 約1.5分) | バッテリー保護のため徐々に遅くなる |
90%~96% | トリクル充電(1% 約7分) | 過充電防止で極端に遅くなる |
96%~100% | さらに遅くなる(数%で20分以上) | 充電完了をゆっくり仕上げる |
🔹 解決策・対策
1️⃣ バッテリーの最大容量を確認する
- 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」 をチェック
- 最大容量が80%以下なら劣化が原因の可能性大!
2️⃣ 充電中の温度を下げる
- ケースを外して充電
- 充電しながら動画視聴・ゲームを避ける
- 涼しい場所で充電する
3️⃣ 充電を90%で止める(バッテリー寿命を延ばす)
- iPhoneは 100%充電し続けるより、90%で止めた方がバッテリー寿命が延びる
- もし充電時間を短縮したいなら 90%で充電を止めるのもアリ!
📌 結論
- 90%を超えると充電が遅くなるのは、Appleのバッテリー保護機能による正常な動作!
- 4年使用のiPhone 12はバッテリー劣化の影響もあり、さらに遅くなる可能性あり!
- 5年使用の場合、充電時の発熱がなく、放置での目減りも少なければ、継続使用に問題なしと思います。
- 発熱や劣化を考慮し、90%で充電を止める運用もおすすめ!
バッテリーは500回の充電が寿命なので、1週間に1回充電するような環境では、500週間=10年でも大丈夫という感じです。
4. まとめ:バッテリーの寿命と選び方
- 5年以上使ったバッテリーは買い替えの目安?
- ダイソーモバイルバッテリーはサブ用としてはアリ?
- スマホ充電用の安全なバッテリーを選ぶポイント
結論として、「長年使ったバッテリーは安全なのか?」「安価な新品バッテリーは信頼できるのか?」 という疑問に対する答えを、実測データを交えて検証しました!
モバイルバッテリーだけではないですが、スマホの充電時間を急速充電モードで早いが、バッテリーの痛みが速くなる使い方よりも、通常充電で90%まで充電したら、充電器を外し、20%前後になったら、充電する! この繰り返しが結構いいかもです。
1時間半程度で充電できるから!
ただしIphone も14,15,16 と容量が増えているので、それに対応したモバイルバッテリーやAC充電器の準備も必要かもです。別の記事でもう少し充電に関して役に立ちそうな情報をまとめていければと思います。 記事にしたら報告しますね。
今後のバッテリー選びの参考になれば幸いです。
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