IPX4 IPX5 IPX8の防水性能はどのくらい?IPXとは?を用途別にやさしく解説
✅ IPXとは?防水・防塵の意味をわかりやすく解説
▶ 防水(IPX)と防塵(IP)の違いとは
イヤホンやスマートフォンなどの製品でよく見かける「IPX5」や「IP67」といった表記。これは**「防水」「防塵」性能のレベルを表す国際的な規格(IEC規格)」です。
- 「IP」=Ingress Protection(侵入に対する保護)
- 1桁目(数字)=防塵のレベル(0~6)
- 2桁目(数字)=防水のレベル(0~8)
例:
- IP55 → 防塵5、防水5(両方あり)
- IPX5 → 防塵等級は不明(未試験)、防水等級は5
「IPX」と書かれている場合、防塵はテストされていない/表示されていないだけで、防水だけの等級が示されています。
▶ なぜイヤホンに防水性能が重要なの? お風呂で使いたい!
イヤホンは耳に装着するという特性上、
- 汗や雨で濡れやすい
- スポーツ中の飛沫や蒸気にさらされる
- シャワーや水場,お風呂で使いたくなる
中には、水泳で使いたい! なんて要望も!
といった状況で使われることが多く、防水性がないとすぐに故障の原因になってしまいます。
また、防水仕様がしっかりしていれば水洗いも可能になり、衛生的に長く使うことができます。
▶ 「X」ってなに?IPXの表記ルールを解説
「IPX5」などの「X」は、**“その側のテストをしていない/表示しない”**という意味です。
たとえば「IPX4」は「防塵のテストは行っていないが、防水レベル4の性能がある」ことを示しています。
完全に水場で使うことを考えるなら、防塵が必要ない場合は「IPX〇」の表示でも問題ありません。
一方でアウトドアや粉塵の多い環境では、防塵も評価された「IP56」「IP57」などの表記を選ぶとより安心です。
✅ IPX4 IPX5〜IPX8の防水レベルを一覧で解説 IPX8 防水 性能 どのくらいかしら?
「IPX4」「IPX7」「IPX8」など、数字によってどれだけの防水性能があるのかが決まっています。
IPX8なんてあまり聞いたことがなくて、どのくらい 防水効果があるのか知らいたい人多いと思います。
ここでは、よくイヤホン製品に使われるIPX4〜IPX8の意味と、想定される使用シーンを初心者にもわかりやすく紹介します。
▶ IPX4|雨の日の通勤や汗対策レベル
- 性能:あらゆる方向からの飛沫に対して保護される
- 例えるなら:小雨やジョギング中の汗でも壊れないレベル
向いているシーン:
- 通勤・通学中の突然の雨
- 軽いジョギングやウォーキング
- 汗をかきやすい日常使い
💡 注意:水没には非対応。うっかり洗面所に落とすと故障のリスクあり。
▶ IPX5 IPX6|ランニングや水しぶきに対応
- IPX5:あらゆる方向からの噴流水に耐える
- IPX6:さらに強い水流にも耐える(洗車ホースレベル)
向いているシーン:
- 雨天のランニング
- アウトドアでの軽い水しぶきや泥
- スポーツジムでの汗・水分が飛ぶ環境
💡 備考:IPX6でも完全な水没には非対応だが、かなり高い防水力。
▶ IPX7|一時的な水没にも耐える
- 性能:30分間、水深1mまでの水没に耐えられる
向いているシーン:
- お風呂・シャワー中に使用したい方
- 雨中で長時間の使用が必要なシーン
- 水回り作業中のBGM用イヤホン
💡 注意:水圧や温水に弱い場合もあるため「長風呂」には向かない製品も。
▶ IPX8|水中での長時間使用に対応(完全防水)
IPX 8 イヤホンなんて存在するの?と驚く人もいるようですが。。。
- 性能:メーカーが定める条件下で「継続的な水没」に耐える
(例:水深1.5mで1時間など)
向いているシーン:
- 水泳中に音楽を聴きたい
- シャワー中のBGM
- 水辺レジャー・夏場の川遊び
- お風呂でリラックスしながら音楽を聴きたい人
💡 注目ポイント:MP3プレーヤー内蔵型と組み合わせれば、スマホ不要で本当に「水中で音楽」が可能に!
対応するイヤホンは骨伝導イヤホン 一択になりますが。。。 IPX8 イヤホン結構販売されてますよ!
骨伝導イヤホンで有名な SHOKZ イヤホンは水泳用に Open Swim Proなる商品も用意していますね、さすがSHOKZです。
✅ IP55・IP57など「防水+防塵」等級の見方
IPX表記は「防水性能」のみを示しますが、IP55やIP57のように2桁の数字がある場合は「防塵」と「防水」両方の性能が保証されていることを意味します。アウトドアや工事現場、砂埃の多い場所で使う際には、この「防塵性」が非常に重要です。
▶ 「IP55」とは?雨風や砂ぼこりにも強いモデル
- 1桁目「5」:完全な防塵ではないが、機器の正常動作に支障のない程度まで「粉塵の侵入を防ぐ」
- 2桁目「5」:すべての方向からの噴流水(強いシャワーなど)に耐える
向いているシーン:
- 砂埃の舞いやすい屋外作業
- 海辺や風の強い日
- 雨天での使用+手袋や手が汚れたままの操作
💡 ポイント:IPX5よりも「防塵性能」が加わった多用途モデル
▶ 「IP57」や「IP68」はどんな環境で使える?
IP57の意味
- 防塵:5(粉塵の侵入をある程度防ぐ)
- 防水:7(水深1mに30分耐えられる)
→ やや過酷な環境にも強く、水回り+砂埃のある場所にも対応
IP68の意味(最上級)
- 防塵:6(完全な防塵。粉塵が完全に入らない)
- 防水:8(水中での長時間使用にも耐える。メーカー指定条件あり)
→ 水中・粉塵・砂・湿気のすべてに強い「完全タフモデル」
工事現場やアウトドア向け、スマホ・スマートウォッチにも多い等級。
✅ シーン別|どの防水等級がおすすめ? お風呂で使うIPX8 イヤホン!!
「防水等級」と聞くと難しく感じますが、実際の使用シーンに合わせて考えると、どのIPXレベルが必要かがわかりやすくなります。
ここでは、日常からアウトドア・水中利用まで、よくあるシチュエーションごとに最適な防水等級をご紹介します。
▶ 通勤・通学・スポーツで使うなら? IPX5!!
おすすめ等級:IPX4 〜 IPX5
- 通勤中に突然の雨が降ってきても安心
- 電車内での汗、外での軽いしぶきにも耐えられる
- ランニングやジムで汗をかいても安心して使える
💡 注意点:ポケットや鞄にしまう時に「完全に乾かす」ことが長持ちのコツ
▶ 水泳・お風呂・シャワーで使うなら? IPX8 完全防水!が。。
おすすめ等級:IPX7〜IPX8(特にMP3内蔵モデル)
- 水に完全に浸かるシーンではIPX8が必須
- Bluetoothは水中では使えないので、MP3内蔵タイプが前提
- シャワー中でも快適に音楽を楽しめる
💡 注意点:海水や温水は機器に負担をかけやすい。使用後は真水で洗う&よく乾燥させること。
▶ アウトドア・登山・海辺で使うなら? IP68なんて選択肢も!
おすすめ等級:IP55〜IP68
- 砂や粉塵、強い雨風が発生する環境では防塵+防水の両方が重要
- 登山やキャンプ中の突然の天候変化にも対応
- 海辺の強風+しぶきの中でも安心
💡 ポイント:防塵性能(1桁目)が「5」以上だと、砂の侵入もガードできる
✅防水イヤホンを選ぶときの注意点とFAQ
防水イヤホンは便利ですが、**「IPX表記だけではわからない落とし穴」や、「よくある勘違い」**も存在します。
ここでは、よくある質問とあわせて注意点を整理しておきましょう。
▶ IPX8でも海で使えるの?
IPX8は「水中での長時間使用が可能」という等級ですが、あくまで“真水”での条件を前提としています。
- 海水には塩分や微細な砂が含まれており、機器にダメージを与えるリスクが高い
- メーカーも「海水での使用は非推奨」としている場合がほとんど
- どうしても使いたいなら、“完全自己責任”で。使用後は真水ですぐに洗い、しっかり乾燥させるのが鉄則
💡 海辺での使用を考えている場合は、「IP68+防塩処理あり」など特殊対応モデルを検討しましょう。
▶ H3-5-2:防水イヤホンはお手入れが大事?
はい、防水=メンテナンス不要というわけではありません。
- 汗や皮脂、シャワーの石鹸などがイヤホンに残ると、劣化の原因に
- 使用後は「柔らかい布で水分を拭き取り」「通気の良い場所で乾かす」ことが大切
- MP3内蔵タイプは充電端子の水分除去も忘れずに!
💡 特に「水中で使えるタイプ」は精密機器なので、乾燥と保存が寿命に直結します。
▶ H3-5-3:完全防水と生活防水の違いって?
種類 | 対応レベル | 使用シーン例 |
---|---|---|
生活防水 | IPX4〜IPX6 | 雨や汗、手洗い時の水しぶきなど |
完全防水 | IPX7〜IPX8 | シャワー中、水中での使用、水泳 |
- 生活防水:短時間の水濡れはOKだが、水没NG
- 完全防水:一定時間・深さの水中使用に対応(ただし条件あり)
💡 「IPX6だからお風呂OK!」ではなく、使用時間や環境も加味して判断するのが大切です。
✅ H2-6:まとめ|IPXを知って失敗しないイヤホン選びを
防水・防塵性能の指標である「IPX」や「IP」等級は、イヤホンをどんな環境で使えるかを判断する大事な基準です。
- 「IPX4」なら日常使いでの汗や雨に強い
- 「IPX7・IPX8」ならシャワーや水泳でも使用可能
- 「IP55・IP68」なら防塵性も高く、砂埃や屋外でも安心
しかし、等級が高ければ万能というわけではありません。
実際の使い方に合った等級を選ぶことが最も大切です。
また、防水イヤホンは“壊れにくい”のではなく、きちんと手入れすることで長く使えるものだという意識も重要です。
✅ 製品ページやレビューを見る際のチェックポイント
- IPXの等級が記載されているか
- 防水だけでなく「MP3内蔵」など用途に合った機能があるか
- 海や風呂での使用が“明記”されているか(推奨されていない製品も多い)
✅ 最後に:迷ったらこの記事を参照!
今後、「このイヤホン、IPX6って書いてあるけど水泳OK?」といった疑問が出てきたら、ぜひこのページに戻って確認してください。
耳スタ内の他記事でも、防水等級に関する詳細は本ページへのリンクで補足していきます。
安心して自分に合ったイヤホンを選ぶ参考にしてくださいね!