ハイレベルな流れ(全体像)
バックアップの取得
- 何をバックアップするかをジョブで選ぶ
- Files(サイトのファイル一式)+ Database(MySQLの中身)を選べば「丸ごと」バックアップ。バックアップ形式は ZIP / TAR / TAR.GZ を選択可能。BackWPup+1
- どこに保存するかを指定
- 例:**Website Server(ローカル保存)**を選ぶと、通常は
wp-content/
配下の指定フォルダにアーカイブが置かれます。BackWPup - Dropbox/S3/FTPなど外部保存も可。WordPress.org
- バックアップ実行で1つのアーカイブが生成
- 選んだデータ(FilesとDB)が1つのバックアップファイル(例:
.zip
)にまとまります。BackWPup
- **復元(無料版)**の考え方
- 無料版でも管理画面の「Restore」ページにバックアップをアップロードして復元できます(サイトに入れる前提)。Proはボタン1つ+スタンドアロン復元アプリが使えます。WordPress.org+2BackWPup+2
詳細(初心者向けの見取り図)
A. バックアップを実行すると何ができる?
1) でき上がる“本体”=バックアップアーカイブ
- 形式:ZIP / TAR / TAR.GZ(ジョブ設定の Archive format で選択)BackWPup
- ファイル例:
backwpup_2025-09-12_120000_ear-blog-com.zip
backwpup_2025-09-12_120000_ear-blog-com.zip
├─ wp-admin/ (WordPressコア:管理画面用ディレクトリ)
├─ wp-includes/ (WordPressコア:システムファイル群)
├─ wp-content/ (テーマ・プラグイン・アップロード画像など)
│ ├─ themes/ (利用中/保存されているテーマ)
│ ├─ plugins/ (有効/インストール済みプラグイン)
│ └─ uploads/ (投稿記事にアップした画像やファイル)
├─ wp-config.php (DB接続情報など。権限により含まれない場合あり)
├─ .htaccess (リライトルールなど。環境により含まれない場合あり)
├─ database-20250912.sql (DBのダンプ。場合により .sql.gz)
├─ plugins.txt (※ジョブ設定で「Installed plugins list」を選んだ場合)
└─ export.xml (※ジョブ設定で「WordPress XML export」を選んだ場合)
※「何を入れるか」はジョブ作成時に Job Tasks で選択(Database / File / WordPress XML / Installed plugins など)。BackWPup
2) 付随してできる“記録”=ログファイル
- 実行ログは指定したログフォルダに保存(既定は
wp-content
を基準に設定できます)。管理画面からメール送信も可。BackWPup+1
B. バックアップは“どこ”に保存される?
1) サーバー(ローカル)に保存する場合
- Website Server(To: Folder) を選ぶと、
wp-content/
内の指定パスに保存。既定でuploads/backwpup/
を使う例が多いです(サポートでも同パスを案内)。BackWPup+1 - WordPress管理画面 → BackWPup > Backups でも保存済みアーカイブが一覧表示されます(ここからダウンロード可能)。WordHer
2) 外部ストレージに保存する場合
- Dropbox:
Apps/BackWPup/
配下(App認証時の既定)。BackWPup - そのほか S3 / Azure / FTP 等も選択可(無料版で対応、Proは追加先や機能が拡張)。WordPress.org
C. 実運用での“見方・確認の仕方”
- ジョブ設定の確認
- 「何を(Files/DB)」「どの形式(ZIP など)」「どこへ保存(Folder/Dropbox…)」をまずチェック。BackWPup+1
- 保存先フォルダの中身を見る
- サーバー保存なら
wp-content/uploads/backwpup/
など、指定したパスに日付入りのアーカイブが並びます。WordPress.org
- サーバー保存なら
- アーカイブをローカルで開いて中身を把握
wp-content/
フォルダ、database….sql(.gz)
が入っているか確認。BackWPup
- 復元の入口(無料版)
- BackWPup > Restore でアーカイブをアップロードして復元(BackWPup製バックアップが対象)。サイトへログインできない深刻時は Pro のスタンドアロン復元が便利。WPBeginner+2BackWPup+2
D. よくある“つまずき”とヒント
- 「DBの .sql が見つからない/拡張子が変」
→ 近年の版では.sql
が圧縮されて.sql.gz
になっていたり、名称が環境で変わることがあります。まずはアーカイブ全体を解凍して検索。WordPress.org - 「ローカル保存の場所が分からない」
→ ジョブの保存先が To: Folder か確認し、wp-content
内に設定されているパスを控える。管理画面の Backups 一覧からも確認・DL可能。BackWPup+1 - 「無料版は復元できる/できないの噛み合わなさ」
→ 現在は無料版でも管理画面から“復元ページにアーカイブをアップロード”して復元が可能。
一方、Pro はバックアップ一覧の横から即時復元やスタンドアロン復元アプリなどが使え、より簡便・強力です。WordPress.org+2BackWPup+2
まとめ(鍵だけ再掲)
- アーカイブ1つに Files(wpコア+
wp-content/
) と DB(.sql
/.sql.gz
) が入る設定が王道。BackWPup - 保存場所はサーバーなら
wp-content
配下の指定フォルダ(例:uploads/backwpup/
)、外部なら各サービス既定のパス。BackWPup+2WordPress.org+2
リカバリーの準備
- バックアップファイルを準備
- BackWPupで作成したZIPファイルを用意する
- 中には「WordPressファイル」や「データベースのSQL」が入っている
- サーバーの古いファイルを置き換える
- FTPでアクセスして、WordPress関連のファイルをアップロードし直す
- データベースを戻す
- phpMyAdminで古いデータベースを削除/再作成
- バックアップのSQLファイルをインポート
- 動作確認
- Webブラウザでサイトを開き、正常に戻っているか確認する
👉 無料版には「復元ボタン」はないため、このように手動で戻すことになります。
詳細な復元手順|手動Restore(初心者向け)
ステップ1:バックアップの確認
- BackWPupで作成したZIPを解凍すると、以下のような内容があるはずです:
/wp-content/
フォルダ(テーマ・プラグイン・アップロード画像など)- データベースのSQLファイル(例:
database-backup.sql
)
ステップ2:無料版 BackWPup のファイル復元パターン|サーバーへファイルをアップロード
① バックアップを「サーバー保存」にしている場合
- バックアップファイルは通常
wp-content/uploads/backwpup-xxxx/
のようなフォルダにあります。
復元の流れ
- サーバーのファイルマネージャー(cPanelやPlesk、レンタルサーバーの管理画面)にログイン
wp-content/uploads/backwpup-xxxx/
内のZIPを確認- ZIPをその場で「解凍」
- 解凍した内容(
wp-content/
など)を WordPress のルート (public_html/
等) に上書きコピー- 多くのレンタルサーバーは「ファイルマネージャーでZIP解凍」→「ドラッグで移動」が可能
👉 この場合、FTPで一度ローカルに落として再アップロードする必要はない。
👉 ただし「誤ってそのまま解凍して間違った場所に展開する」と余計に崩れることもあるので注意が必要。
② バックアップを「外部保存(Dropbox、Google Driveなど)」にしている場合
- まずはPCにダウンロードして解凍
- 必要なファイルをFTPでアップロードして上書き
👉 この場合は最初にご案内した「FTPアップロード」の流れが必要。
まとめ
- 保存先がサーバーなら → サーバー管理画面の「ファイルマネージャー」でZIPを解凍 → 中身を既存WordPressディレクトリに展開して復元
- 保存先が外部ストレージなら → まずPCにダウンロード → FTPでアップロード
✅ つまり、「FTPでアップする」は 外部保存した場合の復元方法。
✅ サーバー保存しているなら、サーバー内で解凍・上書きが効率的で現実的です。
- FTPソフト(FileZillaなど)でサーバーに接続
- 古いWordPressファイルを削除 or 上書き準備
- バックアップZIPから解凍したファイルをアップロード
- 特に
/wp-content/
を上書き
- 特に
ステップ3:データベースを復元
1.phpMyAdminにログイン
- サーバー管理画面からアクセス可能
2.対象のデータベースを選択
- 既存のテーブルを削除するか、新規DBを作成して指定
3.「インポート」メニューを開く
4.バックアップに含まれる .sql
または .sql.gz
を選択
5.実行を押す
- テーブルが作成され、データが戻る
ステップ4:復元後の動作確認
http://ドメイン名/
にアクセス- サイトが復元前の状態になっていれば成功
- 万一「データベース接続エラー」が出たら →
wp-config.php
のDB名・ユーザー名・パスワードを確認
ポイント整理
- 無料版BackWPup
- バックアップはできる
- 復元は「手動」で行う(FTP+phpMyAdmin)
- 有料版(Pro)
- 管理画面からワンクリックで復元できる
👉 つまり、初心者向けの説明は:
- 最初に全体像(4ステップ)を理解してもらう
- そのあとに「ファイル復元」「DB復元」を順番に説明する
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