飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーは何mAhまで?国内・国際線のルールを徹底解説
飛行機に乗るとき、「モバイルバッテリーって何mAhまで持ち込めるの?」と迷った経験はありませんか。
国内線・国際線ともにリチウムイオン電池には厳しいルールがあり、容量や個数を守らないと没収されることもあります。
特に最近は大容量モデルが普及しているため、JAL・ANA・LCCごとの細かい規定を知っておくことが安心につながります。
本記事では、
- 基本ルール(100Wh=27,000mAhまで)
- JAL/ANA/LCCの違い
- 国際線や海外航空会社の注意点
- 実際におすすめできる容量別モバイルバッテリー
を分かりやすく整理しました。
この記事を読めば、次の旅行や出張の前に「どのバッテリーを持ち込めるのか」がすぐに分かります。
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飛行機にモバイルバッテリーは何mAhまで?JAL・ANA・LCC比較で持ち込みルールを徹底解説。27,000mAh以内なら安心、国際線の注意点も紹介。
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まず結論:飛行機に持ち込めるモバイルバッテリー容量は?
飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際のルールは、国土交通省やIATA(国際航空運送協会)の基準に沿って各航空会社が運用しています。
最も重要なのは「バッテリーの容量(Wh=ワット時)」であり、この数値によって「持ち込み可能/申告が必要/持ち込み禁止」が分かれます。
基本ルール:100Wh(27,000mAh相当)までならOK
モバイルバッテリーの容量が 100Wh以下(目安:27,000mAh以下/3.6V換算) であれば、ほとんどの航空会社で機内持ち込みが可能です。
普段使われる 10000mAhや20000mAhクラス のモバイルバッテリーは、この範囲に収まるため、通常は問題なく機内に持ち込めます。
ただし、預け入れ荷物(チェックインしたスーツケース)に入れるのは禁止。必ず手荷物として機内に持ち込みましょう。
100Wh超~160Wh以下は申告制(航空会社の許可が必要)
100Whを超えて160Wh以下 の大容量バッテリー(例:ノートPC用、業務用の外付け電源など)は、航空会社への申告が必要になります。
- 多くの航空会社では 2個まで持ち込み可能
- 事前に申告し、搭乗口やチェックインカウンターで確認を受ける必要がある
一般的な旅行や日常使いのモバイルバッテリーではここまで大容量のものは少ないですが、カメラ機材やPC作業用に持つ人は要注意です。
160Wh超は全面持ち込み禁止
160Whを超えるバッテリーは完全に持ち込み禁止 です。
これは国際的なルールであり、JAL・ANA・LCC問わず共通の制限。
代表的な例は、大型のポータブル電源(キャンプ用・災害用など)。
これらは飛行機には持ち込めないため、宅配便や陸送を利用するしかありません。
👉 まとめると:
- 27,000mAh(100Wh以下)なら安心して持ち込み可能
- 27,000mAh超~43,000mAh以下(100~160Wh)は申告制
- 43,000mAh以上(160Wh超)は禁止
JALのルール(国内・国際線)
機内持ち込みできる容量
JAL(日本航空)では、国際基準に沿って 100Wh(約27,000mAh)以下 のモバイルバッテリーは、機内持ち込み手荷物として自由に持ち込むことができます。
100Whを超える場合でも 160Wh以下 であれば、事前にJALへ申告することで持ち込み可能です。ただし1人あたりの個数制限があります。
一方、160Whを超える大容量バッテリーは全面禁止 となり、飛行機に持ち込むことはできません。
預け荷物に入れてはいけない理由
モバイルバッテリーは リチウムイオン電池 を使用しているため、万が一の 発火・発煙リスク があります。
そのため、JALに限らず全ての航空会社で 受託手荷物(チェックイン荷物)への収納は禁止。必ず 機内持ち込み にする必要があります。
これは国内線でも国際線でも同じルールです。
個数制限と申告のポイント
JALでは、以下のように個数制限が設けられています。
- 100Wh以下:制限なし(ただし常識の範囲内)
- 100Wh超~160Wh以下:1人2個まで、かつ申告が必要
- 160Wh超:持ち込み不可
申告はチェックインカウンターで行い、容量(Wh表記)が確認できるラベルや取扱説明書を提示する必要があります。
もし製品に「Wh」表記がなく「mAh」しかない場合は、自分で換算(Wh=mAh÷1000×電圧[V])しておくと安心です。
👉 JAL利用時は、国内・国際線ともにこのルールが適用されるため、旅行や出張前に必ずモバイルバッテリーの容量をチェックしておきましょう。
ANAのルール(国内・国際線)
持ち込み可能なmAh/Wh上限
ANA(全日本空輸)でも、国際航空運送協会(IATA)の基準に準拠しており、基本ルールはJALと同じです。
- 100Wh(約27,000mAh)以下:制限なく持ち込み可能
- 100Wh超~160Wh以下:航空会社の承認が必要(申告制)
- 160Wh超:全面持ち込み禁止
つまり、一般的なモバイルバッテリー(5,000mAh~20,000mAh程度)であれば問題なく機内に持ち込めます。
モバイルバッテリー個数制限(2個までなど)
ANAでは、100Whを超える160Wh以下の大容量バッテリーについて 1人あたり最大2個まで と制限されています。
一方、100Wh以下の一般的なモバイルバッテリーについては 明確な個数制限はなし ですが、非常識な数を持ち込むことは避けるべきです。
また、他の航空会社と同様に 受託手荷物(預け荷物)に入れることは禁止。必ず機内持ち込みにしてください。
ANA特有の注意点
ANAの公式案内で特徴的なのは、以下のポイントです。
- バッテリー残量の管理:満充電ではなく、可能であれば半分程度にして持ち込むことが推奨されるケースがあります。
- 機内での利用制限:飛行中にモバイルバッテリーで充電するのは可能ですが、CA(客室乗務員)の指示によって使用を控える必要がある場合があります。
- 国際線での対応:ANA国際線では、渡航先の現地ルールに基づいてより厳格な制限が適用されることがあるため、事前に公式HPやチェックインカウンターで確認すると安心です。
👉 総じて、ANA利用時も 100Whを超える大容量バッテリーを持ち込む際は必ず申告 が必要。旅行や出張前にラベルやスペックシートをチェックしておきましょう。
LCC(ピーチ・ジェットスター・スプリングなど)のルール
LCC共通ルール(100Whまで)
LCC(格安航空会社)でも、モバイルバッテリーの取り扱いは国際基準(IATA)に準拠しており、基本ルールは以下の通りです。
- 100Wh(約27,000mAh)以下:申告不要で持ち込み可能
- 100Wh超~160Wh以下:事前申告と許可が必要(多くのLCCでは「2個まで」と制限)
- 160Wh超:全面持ち込み禁止
このため、一般的な5,000mAh~20,000mAhのモバイルバッテリーは問題なく持ち込めます。
航空会社ごとの細かい違い
LCCでは大枠は同じでも、会社ごとに細かいルールや注意点があります。
- Peach Aviation
- 100Wh以下は申告不要
- 100Wh超~160Wh以下は2個まで申告制
- 預け荷物は禁止
- Jetstar Japan
- IATA基準に準拠
- モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み
- 機内での充電使用についてはCAの判断で制限されることもある
- Spring Japan(スプリング航空日本)
- ルールは基本的にJAL/ANAと同じ
- 中国本土のルールが参考になる場合もあり、国際線ではより厳格なチェックが入る可能性あり
👉 LCCの場合、航空会社によって 「国際線か国内線か」 で対応が変わることがあるため、事前に公式HPで確認するのが安全です。
格安航空でよくあるトラブル事例
LCCは運賃が安い分、持ち込みルールの運用が厳しい傾向があります。特に以下のトラブルが多く報告されています。
- バッテリー容量のラベルが消えていて確認できず、持ち込みを拒否された
- 100Whを超える大容量モデルを3個以上持っていたため、超過分を廃棄することになった
- 預け荷物に入れてしまい、搭乗口で取り出すよう指示されて搭乗が遅れた
これらのトラブルを避けるためには、
- 容量(Wh表示)のラベルを確認しておく
- 必要以上の個数を持ち込まない
- 必ず機内に持ち込む
といった基本を守ることが重要です。
国内線と国際線での違い
国際線で特に注意すべき制限
モバイルバッテリーの持ち込みルールは、日本の国内線(JAL・ANA・LCCなど)と国際線で大きく変わることはありません。
しかし、国際線では各国の航空局や航空会社が独自の厳しい規定を設けているケースがあるため注意が必要です。
- 容量制限は世界共通で100Wh(約27,000mAh)まで自由に持ち込み可
- 100Wh超~160Wh以下は申告必須、2個までが上限(ほぼ世界共通)
- 160Wh超は全面禁止
ただし国際線では、出発国だけでなく到着国のルールも適用されることがあり、入国時にトラブルになる事例もあります。特にアメリカ、中国、EU加盟国ではチェックが厳格化されています。
👉 国際線では「日本でOKでも現地でNG」という可能性があるため、搭乗前に利用航空会社と渡航先のルールを必ず確認しましょう。
トランジット(乗り継ぎ)の際のルール差
国際線でよく起こるのが、乗り継ぎ(トランジット)空港でのチェックです。
- 例1:日本 → 韓国 → 米国
韓国の空港で再度セキュリティチェックがあり、モバイルバッテリーの容量表記が不明瞭だと没収されることがある。 - 例2:日本 → 中国経由 → 欧州
中国系航空会社ではモバイルバッテリー持ち込みに対して特に厳しく、最大容量を20,000mAh以下とするなど、独自ルールが設定されている場合がある。
このため、経由地の空港や航空会社のルールも事前に調べておくことが重要です。容量表記(mAh/Wh)のシールが読めなくなっている場合は要注意です。
海外航空会社(例:デルタ・エミレーツ)に乗る場合
海外航空会社では、日本のJAL/ANAよりも運用が厳しい傾向があります。
- デルタ航空(米国系)
- IATA基準に準拠(100Whまで自由、100Wh超は申告制)
- ラベルが消えているバッテリーは持ち込み禁止
- 機内での使用(充電)は座席によって制限される場合あり
- エミレーツ航空(中東系)
- モバイルバッテリーの個数制限に厳格(2個までが基本)
- 荷物検査時に容量シールを確認されることが多い
- トランジット地(ドバイ)で再チェックが入るため、余計な個数は避けるべき
👉 海外航空会社は「数量制限」「ラベル確認」を重視する傾向があります。容量・個数・ラベルを揃えておくことでトラブルを避けられます。
モバイルバッテリーを飛行機に持ち込む際の注意点
飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む場合は、容量制限だけでなく「製品の安全性」や「持ち運び方」にも注意が必要です。ルールを守らないと、保安検査で没収されたり、最悪の場合は搭乗できなくなることもあります。ここでは基本的な注意点を整理します。
PSEマークがない製品はNG
日本国内で販売されているモバイルバッテリーには、法律上 PSEマーク(電気用品安全法に基づく適合マーク) の表示が義務付けられています。
- PSEマークがない製品は違法販売品の可能性があり、航空会社の検査で没収対象になるケースもあります。
- ラベルが剥がれていて「容量(mAh/Wh)が不明」な製品も同様に持ち込み拒否されることがあります。
- 安さに惹かれて無名ブランドを購入すると、航空旅行時にトラブルになりやすいため注意が必要です。
👉 飛行機に持ち込むなら「PSEマークがあること」と「容量が明記されていること」を必ず確認してください。
ポケットや手荷物での持ち運び方法
モバイルバッテリーは 必ず機内持ち込み手荷物に入れる のがルールです。
- 預け荷物(スーツケース)に入れるのは禁止
- 発火・破損リスクに備えて ポーチや専用ケース に入れるのがおすすめ
- 複数個を持ち込む場合は、まとめて収納しておくと検査がスムーズ
特に海外旅行では、チェックインカウンターで「モバイルバッテリーは手荷物に入れていますか?」と確認されることもあります。必ず手元で管理しましょう。
使用禁止タイミング(離着陸中など)
モバイルバッテリーを機内で使用する際にもルールがあります。
- 離陸前・着陸時は電源を切り、使用禁止
- 機内Wi-Fi利用中でも「充電器を差しっぱなし」にするのは控えるよう求められることがある
- 機内アナウンスやCAの指示に従うのが原則
👉 充電したい場合は、離陸後に安定飛行に入ってから使用するのが安心です。
容量別おすすめモバイルバッテリー
モバイルバッテリーは「どれくらい充電できるか」を表す容量(mAh)が重要です。ただし、飛行機に持ち込めるかどうかの制限や、日常的な使いやすさも考慮する必要があります。ここでは代表的な容量ごとに特徴とおすすめの使い方を整理しました。
10000mAhクラス(国内旅行・普段使い)
10000mAhクラスはもっとも人気のある容量帯です。
- スマホを約2回フル充電できる
- 重量は200g前後で軽く、普段の通勤・通学や国内旅行に最適
- LCCを含めすべての航空会社で問題なく持ち込み可能
おすすめモデル例:
- ダイソー 10000mAh(1000円でコスパ抜群。ただし安全性に注意)
- Anker PowerCore Slim 10000(PD対応・高信頼ブランド)
👉 「日常で安心して使える万能サイズ」が10000mAhです。
20000mAhクラス(海外旅行・出張向け)
20000mAhクラスは「長時間の移動や海外旅行」で活躍します。
- スマホ4回分以上の充電が可能
- ノートPCやタブレットも充電できるモデルが多い
- 重量は400〜500gと重めだが、海外旅行や出張時には心強い
飛行機では 100Wh未満(約27000mAhまで)なら持ち込み可能 なので、20000mAhは安心して利用できます。
おすすめモデル例:
- Anker PowerCore Essential 20000 PD
- UGREEN 20000mAh PD対応モデル(PD+GaN採用で高効率)
👉 「海外出張や長距離移動が多い人は20000mAhを選んでおけば間違いなし」です。
30000mAhクラス(規制超過なのでNG例として解説)
最近は30000mAhクラスの超大容量モデルも登場していますが、飛行機利用者にとっては注意が必要です。
- 30000mAh ≒ 約111Wh と計算され、多くの航空会社で「申告制」または「持ち込み不可」扱い
- 国内線・LCCではほぼ拒否されるケースが多い
- 重量も600g以上と非常に重いため、普段使いには不向き
👉 「長く使えるから大容量を!」と考えて30000mAhを選ぶと、飛行機で使えない・持ち込めないリスクがあります。防災用ストックや自宅用なら選択肢になりますが、旅行用としては避けた方が無難です。
よくある質問(FAQ)
Q. 30000mAh以上のモバイルバッテリーは絶対に持ち込めないの?
A. はい。国際ルールで 160Wh(約43,000mAh相当)を超えるバッテリーは全面禁止 されています。30000mAh前後でも100Whを超えることが多く、航空会社の許可が必要になるため、基本的には避けた方が安心です。
Q. モバイルバッテリーは預け荷物に入れてはいけないの?
A. 入れてはいけません。リチウムイオン電池は発火リスクがあるため、必ず手荷物として機内に持ち込む必要があります。これはJAL・ANA・LCCを問わず共通ルールです。
Q. 複数個持ち込む場合の制限はある?
A. 航空会社によりますが、一般的に 100Wh以下のバッテリーは2個まで持ち込み可能 です。
ANA・JALともに複数持ち込みには制限がありますので、公式ルールを確認してください。
Q. 海外の航空会社でもルールは同じ?
A. 基本は同じですが、細かい運用ルールは異なる場合があります。
例:アメリカのデルタ航空では100Wh超〜160Whのバッテリーは事前申請が必須。中東系(エミレーツ航空など)は100Wh超は原則禁止という場合もあります。
👉 国際線や乗り継ぎがある場合は、必ず各航空会社の公式ページを確認しましょう。
Q. PSEマークがないと没収されるの?
A. 没収の可能性はゼロではありません。日本国内では PSEマークがないモバイルバッテリーは違法販売 となるため、搭乗時にチェックされるケースもあります。必ず認証マークがある製品を選んでおくのが安全です。
まとめ|飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの選び方
ここまで解説してきたように、モバイルバッテリーは 容量や規格によって飛行機に持ち込めるかどうかが変わる ため、事前の確認が欠かせません。最後に、選び方のポイントを整理しておきましょう。
27,000mAh以内なら安心
飛行機では 100Wh(=約27,000mAh相当)までなら自由に持ち込み可能 です。
- 10000mAhクラス → 国内旅行や普段使いに最適
- 20000mAhクラス → 海外旅行や出張でも安心して持ち込める
👉 30000mAh以上は制限を超えるため、原則NG。普段使いなら27,000mAh以内を選んでおくと安心です。
JAL/ANA/LCCの細かい差を事前に確認
基本ルールは国際的に統一されていますが、航空会社によって細かいルールが異なります。
- JAL・ANA:100Wh以下なら持ち込みOK、100Wh超〜160Whは申告制
- LCC(ピーチ・ジェットスターなど):基本は100Whまで、規定超過はほぼ不可
👉 「大丈夫だと思っていたら搭乗口で止められた」というトラブルもあるため、必ず公式サイトや予約時の案内で最新ルールをチェックしましょう。
安全性・認証マークを必ずチェック
容量だけでなく、安全性も航空会社が重視するポイントです。
- PSEマーク(電気用品安全法適合) が付いているか確認
- 「Made for MagSafe」「USB-IF認証」などの公式認証があると安心
- 発火リスクを下げるため、信頼ブランド(Anker、ELECOM、UGREENなど)を選ぶのがおすすめ
👉 安全性が担保されていない製品は、飛行機だけでなく日常利用でもリスクがあります。認証マークとブランド信頼性を必ず確認しましょう。
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