骨伝導イヤホン Shokz OpenRun Pro 2とProの違いを徹底比較|どっちを買うべき?用途別おすすめも解説
2024年9月、Shokzから待望の新作「OpenRun Pro 2」が登場しました。骨伝導イヤホン市場を牽引してきたShokzだけに、多くのユーザーが注目し、「今こそ買い替えるべきか?」「旧型のProと何が違うのか?」といった疑問を抱いていることでしょう。
この記事では、OpenRun Pro 2とOpenRun Proの違いを徹底的に比較しながら、「実際に今、どちらを買うのがベストなのか?」を冷静に分析します。
特に「価格を抑えて良いものを使いたい」「過剰スペックはいらない」という方には、旧型Proが今もなお“買い”である理由を具体的にお伝えします。
Shokzとは?骨伝導イヤホンのパイオニア
まずはShokzというメーカーについて簡単におさらいしておきましょう。
Shokz(旧AfterShokz)は、骨伝導イヤホンの先駆けとして知られるブランドです。耳を塞がずに音楽を楽しめる構造は、スポーツシーンや仕事中の使用、聴覚に不安がある方など、多様な層から支持を集めています。
OpenRunシリーズはその中でもハイエンドモデルに位置づけられ、2022年発売の「OpenRun Pro」は第9世代の骨伝導技術とTurboPitch™テクノロジーを搭載した革新的モデルとして注目を集めました。そして2024年、さらなる進化を遂げた「OpenRun Pro 2」が発売されたのです。

OpenRun Pro 2とOpenRun Proのスペック比較
両モデルの違いを一覧で整理してみましょう。
項目 | OpenRun Pro 2 | OpenRun Pro |
---|---|---|
発売日 | 2024年9月 | 2022年3月 |
価格(税込) | 27,880円 | 23,880円 |
ドライバー構成 | デュアル(骨+空気) | 骨伝導のみ |
Bluetooth | 5.3 | 5.0 |
バッテリー駆動時間 | 最大12時間 | 最大10時間 |
充電方式 | USB-C | 専用マグネット式 |
急速充電 | 5分で2.5時間 | 5分で1.5時間 |
EQ調整 | アプリ対応(詳細調整可) | プリセット2種のみ |
ノイズリダクション | AIノイズキャンセルあり | なし |
重量 | 30.3g | 29g |
素材 | 高耐久素材(耳圧16%減) | チタン製(従来型) |
防水性能 | IP55 | IP55 |
※2025年6月時点では、旧型のProがセールや在庫処分の影響で2万円以下で販売されているケースも多く、Pro 2との価格差が1万円近くに広がっていることもあります。この価格差をどう見るかが、購入判断の大きなポイントになります。
AMAZONにては、SHOKZ OpenRun Pro は2025年6月で 17800円で販売されているようです。(価格は常に変動します)
音質の違いは「重低音」と「広がり」にあり
Shokz OpenRun Pro 2はデュアルドライバー構成を採用しています。骨伝導に加えて空気伝導も加えることで、音の厚みや広がりが向上しています。TurboPitch™技術も健在で、特に低音域において進化を感じられます。
一方、OpenRun ProもTurboPitch™を搭載しており、従来型の骨伝導イヤホンとしては非常に優れた音質を持ちます。実際に「Proの音質で十分満足」というユーザーも多く、万人にとってPro 2の音質差が“決定打”になるわけではありません。
また、音楽のジャンルによっても違いは変わります。低音を強調したEDMやヒップホップではPro 2の進化が体感できますが、ポッドキャストやラジオ、BGM的な用途では大きな差を感じにくいでしょう。
ノイズリダクションと通話性能の違い
OpenRun Pro 2のもう一つの進化は、AIによるノイズリダクション機能の搭載です。通常、骨伝導イヤホンは耳をふさがない構造上、外部音を遮断することは難しく、従来の骨伝導モデルではノイズリダクションの恩恵は少ないとされてきました。
しかし、OpenRun Pro 2では新たに空気伝導を加えたデュアルドライバー構成を採用しており、この構成によりマイク部から拾った音声に対するAIノイズリダクション処理が有効に働くようになっています。
特に効果があるのは「マイクを通じた通話時」の環境ノイズ軽減です。たとえば、周囲の話し声や風の音、車の走行音などをAIが検出・除去することで、通話相手には自分の声だけがクリアに伝わるようになります。
これは音楽再生中の外音遮断ではなく、マイク入力の精度向上に関する機能であるため、「骨伝導なのにノイズキャンセル?」という疑問を持たれる方でも納得のいく仕組みです。これにより、周囲の環境音を効果的に低減し、特に通話時の音声がクリアになりました。
例えば、カフェや屋外での通話、あるいはテレワーク時のオンライン会議などでこの違いは明確に表れます。Pro 2では自分の声がより明瞭に伝わり、ストレスの少ないコミュニケーションが可能になります。
一方、OpenRun Proでも通話は可能ですが、騒がしい環境では相手側にノイズが入りやすい傾向があります。つまり、通話用途を重視するかどうかが、選択の分かれ道です。
USB-C対応は大きな魅力?それとも過剰?
OpenRun Pro 2では待望のUSB-C充電に対応しました。スマホやノートPCなど、近年のデバイスはUSB-Cで統一されつつあるため、充電ケーブルを一本にまとめたいユーザーには大きなメリットです。
また、USB-Cは急速充電にも対応しており、5分の充電で2.5時間使用可能。これは従来のPro(5分で1.5時間)よりも効率が良く、出先での充電に強みを発揮します。
ただし、実際に専用マグネットケーブルのProを使っている人の中には「ケーブルが刺さらないので逆に楽」と感じる人もおり、必ずしもUSB-Cが全員にとっての正解とは限りません。
装着感・フィット感の違いは?
Shokz OpenRunシリーズは、どちらもスポーツユースを前提とした快適なフィット感を持っています。耳を塞がず、軽量で安定した構造が特徴です。
Pro 2では素材が改良され、耳への圧迫感が約16%低減された設計になっており、長時間の使用でも疲れにくいと言われています。ジョギングやジムでの使用においても、安定感がより向上しています。
とはいえ、旧型のProも29gと軽量であり、イヤーフック構造も優れているため、ほとんどの人にとって十分快適です。実際にProを使っているユーザーから「ズレないし、違和感もない」という評価が多数あります。
Miniモデルならさらにフィットしやすい
さらにPro 2には「Mini」バージョンも用意されており、バンド部分が短めに設計されています。これにより、頭の小さな方や女性、子どもでもしっかりとフィットしやすくなっています。
「通常モデルだと後ろが浮く」「少し緩く感じる」といった声がある中、Miniモデルはそうした不安を解消する設計になっており、快適さを重視する方には非常におすすめです。
装着感を重視するなら、「Pro 2のMini」まで選択肢に入れて検討するのが賢い方法と言えるでしょう。耳を塞がず、軽量で安定した構造が特徴です。
Pro 2では素材が改良され、耳への圧迫感が約16%低減された設計になっており、長時間の使用でも疲れにくいと言われています。ジョギングやジムでの使用においても、安定感がより向上しています。
とはいえ、旧型のProも29gと軽量であり、イヤーフック構造も優れているため、ほとんどの人にとって十分快適です。実際にProを使っているユーザーから「ズレないし、違和感もない」という評価が多数あります。
防水性能は同等。屋外利用でも安心
どちらのモデルもIP55の防水・防塵性能を備えており、汗や小雨の中でも安心して使用できます。ランニングや自転車通勤など、日常生活の中で水濡れを気にする必要はほとんどありません。
なお、プールや完全な防水が求められる環境には向いていないため、水中使用を想定する場合は別のモデルを検討しましょう。Shokzにはスイミング専用モデル「Shokz OpenSwim Pro」が存在し、防水規格IP68に対応しています。このモデルはMP3プレーヤーを内蔵しており、Bluetoothが届かない水中でも音楽を楽しむことができます。プールでの練習中や水泳トレーニングの際には、OpenRunシリーズではなく、OpenSwimシリーズの選択をおすすめします。
価格差1万円。その差をどう見る?
2025年6月時点では、OpenRun Pro 2が27,880円前後、旧型のProはセールなどで17,000〜20,000円台に落ち着いているケースが多く見られます。つまり、価格差は約7,000〜1万円に及ぶこともあるのです。
この価格差で得られるのは、音質の向上やUSB-C、AIノイズリダクションなどの細かな改良点。しかし、「旧型で十分満足していた」「耳への装着感も問題ない」という人にとっては、この1万円差は非常に大きいと感じられるでしょう。
コスパ重視なら、あえて旧型を選ぶのも立派な判断です。
実際のユーザーの声から見る両モデルの評価
OpenRun Proのレビューから見る満足度
旧型OpenRun Proは発売から2年以上経過した現在でも、レビューサイトやSNSなどで高い評価を維持しています。
- 「音質もフィット感も不満なし。これで十分」
- 「ジム用に使ってますがズレないし軽い!」
- 「耳が疲れないからずっと使っていられる」
Amazonのカスタマーレビューでも星4.5前後の評価が多く、特に“初めての骨伝導イヤホン”として購入したユーザーから好評です。高評価の理由としては、「骨伝導のわりに音が良い」「ながら聴きに最適」「価格とのバランスが良い」などが挙げられます。
OpenRun Pro 2のレビューでの注目点
新モデルのPro 2に対する評価も概ね高いですが、注目すべきは「違いが分かりづらい」「価格が高い」という声も混在している点です。
- 「たしかに音はいいけど、Proとの差は小さい」
- 「通話が多いのでノイズキャンセルは助かる」
- 「USB-Cは便利。ただそのためだけに乗り換えなくても…」
機能面での満足度は高いものの、価格とのバランスで再考するユーザーも多いのが現状です。
他モデルとの比較:OpenRun・Miniとの違い
Shokzには他にも人気モデルがあり、「Pro 2やPro以外に選択肢はないのか?」と気になる人もいるかもしれません。
OpenRun(無印)
- 軽量でシンプルなスタンダードモデル。
- 音質やバッテリーはProシリーズより劣るが、その分価格は抑えめ。
- ランニング用や学生の通学用に人気。
OpenRun Pro 2 Mini
- Pro 2と性能は同一だが、バンドサイズが短め。
- 頭が小さめの方や女性に人気。
- 子どもやティーン向けにもフィットしやすい。
このように、Shokz製品の中でもProシリーズはあくまで“上位モデル”であり、日常使いだけならOpenRunで十分というケースもあります。
あなたに向いているのはどっち?【目的別チャート】
利用シーン・重視ポイント | おすすめモデル |
通勤・通学・家事中のBGM用途 | OpenRun Pro |
長時間のオンライン会議が多い | OpenRun Pro 2 |
充電ケーブルを1本化したい | OpenRun Pro 2 |
コストを抑えて始めたい | OpenRun Pro |
とにかく高音質を求める | OpenRun Pro 2 |
頭が小さめでフィット感が気になる | OpenRun Pro 2 Mini |
結論:スペックではなく「使い方」で選ぶのが賢い選択
Shokz OpenRun Pro 2とProは、どちらも高性能な骨伝導イヤホンです。数字やスペックで比較すると確かにPro 2の方が優れていますが、実際に「どう使うか」が重要です。
- 初めての骨伝導イヤホンで、そこまで音質にこだわらない
- 価格をできるだけ抑えたい
- 通話よりも音楽中心で使う
このような方には、旧型Proがベストチョイスです。
逆に、
- リモートワークで長時間通話する
- 音質や充電規格にこだわりがある
こうした方には、Pro 2が投資する価値のある選択肢になるでしょう。
大切なのは、「あなたに必要な機能がどちらにあるか」。
新しさに惑わされず、ライフスタイルに合った1台を選ぶことが、後悔しない買い物への第一歩です。
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