いまさら聞けない イヤホンのタイプ カナル型 インナーイヤー型 初心者向けに説明
イヤホンに関する記事を書き始めて感じたことがあります。いろいろなブログやサイトを拝見していると、「インナーイヤー型」と「カナル型」について間違った理解をされている方が少なくないように思います。正直なところ、自分の理解が合っているのか不安になることもありました。そこで、今さらではありますが、まずは正確な定義をしっかりと整理して、皆さんと共通の認識を持てるようにしたいと思いました。
なぜ今このタイミングで改めて定義を見直そうと思ったかというと、現在イヤホンの比較ができるページを作っているからです。もしシステムとしてきちんと定義を組み込まなければ、膨大なページ数になってしまいます。実際に商品登録をお願いしているのですが、イヤホンの知識がないと「どのタイプがカナル型?」「どのタイプがインナーイヤー型?」と登録者が混乱している様子を目の当たりにしました。
そういった理由から、初心者の方にも分かりやすく、誰が見ても「このイヤホンはカナル型だ」とはっきり分かるような共通認識が必要だと感じて、この正確な定義をまとめて共有しようと思っています。
ちなみに、商品を2つずつ比較していくと、100商品を登録した場合、なんと比較ページの組み合わせは4,950通りにものぼります。それだけのページ数を作らなければ、それぞれの商品の特徴を比較できないということです。だからこそ、正しい理解と共通の分類が非常に重要なのです。
話が横にそれてしまいました、それでは定義を記載していきますね。
カナル型イヤホン」と「インナーイヤー型イヤホン」の正式な定義
ANKER Liverty4 soundcore P40i
カナル型イヤホン
イヤホン本体の先端に耳栓のようなシリコンやフォーム製の「イヤーピース(イヤーチップ)」が付いており、このイヤーピースを外耳道(耳穴の奥)に密閉するように装着するタイプです。日本語では「密閉型」とも呼ばれます。
イヤーピースが耳の奥まで入り込み、外部の音を遮断しやすいため、音漏れが少なく低音がしっかり響くのが特徴です。ノイズキャンセリング性能と相性がよく、外出時や騒音環境下での利用に適しています。
インナーイヤー型 イヤホンです。 左から ダイソーTWS005 Redmi BUds6 Active その横も同じです 右がダイソー G273-4 スケルトンですね。




インナーイヤー型イヤホン
イヤーピースがなく、イヤホン本体のハウジングが耳の入り口(外耳の耳介付近)に「引っ掛ける」ように装着されるタイプです。日本語では「開放型」や「オープン型」とも呼ばれます。
耳穴を完全に塞がないため、遮音性はカナル型より低いですが、装着感が軽く長時間の使用でも耳が疲れにくいのが特徴です。周囲の音も多少聞こえるので安全面でも優れており、音楽を聴きながら周囲の環境を感じたい場面で適しています。
その他 クリップ型 オープンイヤー型 等もありますので、時間のある時にまとめてみますね。
まとめ(メリット・デメリット)
特徴 | カナル型 | インナーイヤー型 |
---|---|---|
装着方法 | 耳穴の奥までイヤーピースを挿入 | 耳の入り口に引っ掛ける |
遮音性 | 高い(外部音を遮断) | 低い(周囲音をある程度拾う) |
音質 | 低音重視で迫力のある音 | 高音・中音の自然な広がり |
音漏れ | ほとんどない | やや音漏れしやすい |
装着感 | 密閉感があり人によっては圧迫感があることもあり | 軽く、長時間使用でも疲れにくい |
利用シーン例 | 騒がしい場所で音楽を集中して聴く場合に向く | 周囲の音も聞きたい場面や安全を重視する場合 |
この定義は多くの専門サイトやイヤホンメーカーの公式説明で共通しており、製品の形状・装着感・音響特性を理解するうえで基本的な区分です。なお、近年は両者の中間的なデザインやカスタムイヤーピースを用いる製品もあるため、一部で定義が曖昧に使われることがあるのも事実です。
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