Bluetoothイヤホンの音質は、単にイヤホンの性能だけで決まるわけではなく、送信側のデバイスと適切なコーデックで通信することが重要です。
例えば、LDAC対応イヤホンを購入しても、スマホやPCがLDACに対応していなければ、低音質なSBCでの接続になってしまいます。
また、iPhoneはAptXやLDACに非対応なため、どんなに高性能なイヤホンを使ってもAAC接続になり、期待していた音質とは異なる結果になることがあります。
このように、ワイヤレスイヤホンを選ぶ際には、単にスペック表の「AptX対応」「LDAC対応」といった記載だけで判断せず、使用するスマホやPCの対応状況も確認することが非常に重要になってくるんです。
本記事では、Bluetoothコーデックの基本や、スマホ・PCとの互換性について詳しく解説し、適切なイヤホン選びのポイントを紹介します。
「AptX対応」「LDAC対応」と書かれたイヤホンを買えば、高音質で音楽を楽しめると思っていませんか? 実は、それだけでは不十分です。 イヤホンだけでなく、送信側(スマホやPC)が対応していないと、コーデックの恩恵は一切受けられません!
「AptX・LDAC対応だから高音質!」←それ、スマホが対応してなかったら意味なし!
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ありがちな誤解
- LDAC対応イヤホンを買ったのに、音質がイマイチ…
→ スマホがLDAC非対応なら、自動的にSBC(低音質コーデック)接続になる。 - 最新のBluetooth 5.3対応だから高音質なはず!
→ Bluetoothのバージョンは音質には直接関係ない。 - iPhoneでAptXイヤホンを使えば高音質!
→ iPhoneはAptXに非対応なので、結局AAC接続になる。
こうした誤解を解消し、本当に高音質を楽しむための条件を解説します。
イヤホンと本体、両方が対応していないと意味がない!
コーデックとは、音を圧縮してワイヤレスで送る際の技術のこと。
イヤホンとスマホ(またはPC)の両方が同じコーデックに対応していなければ、高音質で聴くことはできません。
コーデックごとの互換性の影響
イヤホン | スマホ・PC | 実際の接続コーデック |
---|---|---|
LDAC対応 | LDAC対応 | ✅ LDAC(高音質) |
LDAC対応 | LDAC非対応 | ❌ SBC(低音質) |
AptX対応 | AptX対応 | ✅ AptX(高音質) |
AptX対応 | AptX非対応 | ❌ SBC(低音質) |
例えば、LDAC対応のイヤホンを買っても、スマホがLDAC非対応ならSBCでしか接続できません。これは、せっかくの高音質イヤホンの性能を活かせないことを意味します。
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高音質コーデック一覧と特徴
SBC(Subband Coding)
標準的なBluetoothオーディオコーデックで、すべてのデバイスが対応。ただし圧縮率が高く、音質は他のコーデックと比べて劣る。
AAC(Advanced Audio Codec)
Appleデバイスで最適化されており、バランスの取れた音質を提供。iPhoneユーザーには最適なコーデック。
AptX
Qualcommが開発したコーデックで、SBCよりも高音質。低遅延モード(AptX Low Latency)もあり、ゲームや動画視聴に適している。
AptX HD
AptXの高音質版で、より広い帯域と低ノイズを実現。ハイレゾ相当の音質が楽しめるが、対応デバイスが必要。
AptX Adaptive
AptXとAptX HDの可変ビットレート版で、環境に応じて音質と遅延を調整。最新のAndroid端末でサポートされている。
LDAC
ソニーが開発したハイレゾ対応のBluetoothコーデック。最大990kbpsの高音質だが、対応機器が必要で、接続の安定性に影響する場合がある。
LHDC(Low Latency and High-Definition Audio Codec)
LDACと似た高音質コーデックで、一部のハイエンドAndroidスマホやイヤホンで採用されている。
iPhoneはLDAC・AptXに対応していない!知らないと後悔するコーデックの落とし穴
iPhoneユーザーが知っておくべきこと
- iPhoneはAACのみ対応(LDAC・AptX・AptX Adaptive・AptX HDなどは非対応)
- どんなに高級なLDAC/AptXイヤホンを買っても、iPhoneではAAC接続になる
- AACはAppleの高度なチューニングが施されており、決して音質が悪いわけではない
- AirPodsシリーズなど、AACに最適化されたイヤホンを選ぶことで、より高音質を楽しめる
👇 LDACサポートのスマホを選びたい方はこちら

Windows PCもLDACに標準対応していない
- WindowsはSBC・AAC・AptXには対応しているが、LDACは基本的に非対応
- LDACを使いたい場合は、専用のBluetoothアダプターやドライバーが必要
- MacもLDACには非対応なので、iPhoneと同じくAACが最適な選択肢になる
👇 Windows PC で LDAC を使うには

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まとめ:「対応していないのに買ってしまう」失敗を防ぐために
- 「イヤホンがLDAC/AptX対応だから高音質!」は大間違い!
- スマホやPCが対応していなければ、SBC接続(低音質)になってしまう
- Bluetoothのバージョンが新しい=高音質ではない(バージョンは通信の安定性向上が主)
- 購入前に「スマホ・PCの対応コーデック」を必ずチェックすることが大切
👉 「せっかく買ったのに、期待していた音質で聴けない!」という失敗を防ぐために、正しい知識を持ってイヤホン選びをしましょう!

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