韓国飛行機炎上事故から学ぶ!ダイソー、セリナ、キャン★ドゥ等 100均のモバイルバッテリーは安全?イヤホン充電にも使えるのか徹底検証
1. はじめに(導入)
2024年1月、韓国・釜山の飛行機内でモバイルバッテリーが発火し、炎上する事故が発生しました。幸い、乗客176人は無事避難できましたが、**もし飛行中に発火していたら…?**と考えると、その危険性は計り知れません。
この事故をきっかけに、モバイルバッテリーの安全性が改めて注目されています。特に、100均(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)で販売されている格安製品は本当に安全なのか? イヤホンケースの充電にも使えるのか?
今回は、音を楽しむ「耳スタ」として、イヤホン・ヘッドホンを使う皆さんが安心してモバイルバッテリーを利用できるよう、選び方や注意点をまとめました。 ぜひ、快適で安全なオーディオライフの参考にしてください!
2. ダイソー等 100均 のモバイルバッテリーとは?
どんな種類がある?
- 価格帯:300円~1,000円
- 容量:2,000mAh~10,000mAh(イヤホン充電向きのサイズ)
- 低価格の理由:
- バッテリーセルの品質が異なる
- 急速充電や発熱防止機能が制限されている
飛行機に持ち込める?
- 100Wh以下なら制限なし
- 100Wh~160Whは2個まで持ち込み可(事前申告推奨)
- 160Wh以上は持ち込み不可
→ ダイソーのモバイルバッテリーは基本的に100Wh以下なので持ち込み可だが、安全管理には注意が必要!
ダイソーモバイルバッテリー White×Gold
2025年ダイソー家電 モバイルバッテリー お店に行って購入しました。モバイルバッテリーは2種類あって、一つはTGC(東京ガールズコレクション)バージョンがいくつか陳列してました、商品としては若干古いかなということで、私はモバイルバッテリー White×Gold を購入、もう一つ色違いPink×PinkGoldがありました。
仕様
- 容量 :5000mAh 3.7V
- 定格容量 :3000mAh 5V
- 規格 :リチウムイオンポリマー
- 入力 :Type-C 5V 2.1A
- 出力 :Type-A 5V 2.1A × 2
- 保護回路 :過蓄電、過放電、過電流、短絡
- 使用回数 :500回
- 商品提供 : 株式会社 磁気研究所
PSEマーク取得
ダイソーさんやはりすごいよね! このモバイルバッテリーは2端末同時に使用できて、それぞれ5V 2.1A 確保できる。スマホ2台 同時に充電 イヤホンケースの充電もギリギリかもというところ! やはり5V 1A推奨が多いと思われる。
デザインもよくて、あまり安っぽさもない感じで、いいと思います。
Type-C はモバイルを充電 スマホ、ワイヤレスイヤホンはType-A==TypeC やライトニングの変換ケーブルが必要ですね。
3. イヤホンケースへの充電は安全?
イヤホンユーザーがモバイルバッテリーを使う理由
- イヤホンケースの電池切れ対策
- 飛行機・新幹線・カフェなど移動中の充電に便利
- イヤホン1回のフル充電に必要なバッテリー容量は約500mAh → 小型モバイルバッテリーで十分
ダイソーのバッテリーでイヤホンを充電すると?
- 小型(5,000mAh以下)はイヤホン充電向き White×Gold は5000mAh なのでイヤホン向きではあります。
- 出力 5V 2.1A なので結構微妙なところですね、もちろん充電はできます。 どう悪影響が出るかは少し見えません。
- 急速充電に対応していないため、USB PD対応の充電器を使うと危険
- PSEマークがついているので、結構安心
4. 韓国飛行機炎上事故とモバイルバッテリーのリスク
事故の概要
- 機内の荷物棚でモバイルバッテリーが発火
- 幸い緊急脱出で全員無事
- 発火原因は不明だが、衝撃・過充電・劣化バッテリーの可能性
安価なバッテリーのリスク
- 低品質セルを使用
- 過電流で回路が壊れる可能性
- 発熱・発火のリスクが高まる
5. ダイソーイヤホンの「USB PD充電NG」の注意書き
DG036イヤホンの説明書より
「急速充電用または、USB PD(Power Delivery)規格対応のACアダプターは使用しないでください。故障、発熱、発火の原因となります。」 これは過去になにかのトラブルを教訓に注意を喚起していると思えます。
どういう危険があるのか?
- 急速充電器を使うと過電流が流れ、回路が破損
- 発熱が増え、最悪の場合発火リスク
- モバイルバッテリーでもUSB PD出力のものは要注意
安全なイヤホン充電のポイント
- 5V/1A~2Aの普通の充電器を使う 1A 明示しているイヤホンもあるので、商品の説明書を
よく読んで、商品にフィットした充電器を選択する。 Type-C のUSBが多く、充電器はイヤホン
に不ぞしていないので、初心者はちょっと戸惑うかもですね。ダイソーのWhite×Gold は過放電、過充電対策ができているので、大丈夫のようですね。 - PSEマーク付きのモバイルバッテリーを選ぶ
- 発熱・異臭・膨張がないか定期的にチェック
下記は家庭でのイヤホンケース、ヘッドホンを充電するときの、充電アダプターの説明です。 エントリーレベルのイヤホンは急速充電等に対応していないものが多いから、5V 1A で安全に充電をするのがよろしいかと思います。中にはもちろん、5V 2Aでも大丈夫なイヤホン、急速充電対応といったものもあります。モバイルバッテリー側で保護回路がていていると安心ですね。
ところがですね、家庭でモバイルバッテリーを充電するときは、また違った観点でとらえる必要があるのですね。
下記の写真を見ていただき説明しますね。
ダイソーモバイル White×Gold
私が普段使用しているモバイルバッテリーです。ダイソーも紹介しております。
説明左側白のモバイルバッテリーは5000mAhでスマホだと1回程度 イヤホンケースだと2-3回といったところでしょうか? 右の黒いのは10000mAh でスマホだと2回充電 同じくイヤホンケースだと4-6回といったところでしょうか。これ悩ましいのは白はインプット 5V 2.1V アウトプット 5V 2.4A 黒は インプット 5V 3A
アウトプット 5Ⅴ 2.4A ですね。 ダイソーモバイルは5V 2.1A になります。 そこで順番に説明していきましょう
モバイルバッテリーを家庭用の充電器につなぐ場合
前回の記事で、イヤホンケースの充電には「5V 1A」が適しているという話をしました。ところが、モバイルバッテリーを充電する場合は「5V 1A」ではパワー不足になり、充電がうまく進まないことがあります。
モバイルバッテリーに必要な充電電流とは?
モバイルバッテリーの充電にはより大きな電流(ワット数)が必要です。
一般的な充電仕様の違い
充電対象 | 推奨電圧・電流 | なぜこの電流が必要か? |
---|---|---|
イヤホンケース | 5V 1A(5W) | 小容量バッテリーのため、ゆっくり充電が適している |
スマホ(通常充電) | 5V 2A(10W)以上 | 大容量バッテリーのため、ある程度の電力が必要 |
モバイルバッテリー | 5V 2A 以上(5V 3A / 9V 2A など) | 内部のバッテリーが大きく、1Aでは充電できないことがある |
実際に、5V 1AのAC充電器でモバイルバッテリーを充電しようとしたところ、LEDの充電インジケーターが増えず、充電が進まない状態になりました。最初は故障を疑いましたが、試しに5V 3A対応の充電器を使用すると、問題なく充電できました。
このことからも、モバイルバッテリーの充電には十分な電力供給が必要ということが分かります。
スマホの急速充電とイヤホンケースの充電の違い
最近のスマホは急速充電(Quick Charge、USB PD など)が当たり前になっており、5V 3A(15W)や9V 2A(18W)といった高出力が一般的です。そのため、モバイルバッテリーの充電もこれらの仕様に合わせた高出力の充電器を使う方が効率的です。
しかし、イヤホンケースの充電は、急速充電に対応していない場合が多いため、モバイルバッテリーのような高出力の充電器を使うと過充電や発熱のリスクが高まるため、注意が必要です。
先ほどお出しした、ダイソーイヤホンの注意書きです! 今一度確認しましょう。
DG036イヤホンの説明書より
「急速充電用または、USB PD(Power Delivery)規格対応のACアダプターは使用しないでください。故障、発熱、発火の原因となります。」
プラグの形状が合えばOK、は危険!
充電器の端子が合っていればどれでも使えると思いがちですが、それは大きな誤解です。
- 出力不足(例:5V 1Aでモバイルバッテリーを充電) → 充電が進まない
- 過出力(例:5V 3Aをイヤホンケースに使用) → 過充電や発熱のリスク
- 適切な出力を理解せずに使用すると、最悪の場合、火災につながることもある
実際に、2024年1月の韓国の旅客機で発生したモバイルバッテリーの発火事故のように、不適切な充電方法が大きなリスクを生む可能性もあるため、充電環境の見直しが重要です。
まとめ:安全な充電のために
- イヤホンケースには5V 1A程度の低電流充電がベスト
- モバイルバッテリーを充電するには最低でも5V 2A以上が必要(5V 3A推奨)
- スマホの急速充電規格に対応した充電器を使えば、モバイルバッテリーの充電効率が向上
- ただし、PD対応の充電器の場合は、イヤホンには向かないので、この辺りは要注意です。
- 端子が合うだけで適当に使わない!仕様を確認することが大切
何気なく使っている充電器でも、適合しないと充電が遅くなったり、バッテリーの劣化を早めたり、最悪の場合、発火の原因になることも。安全な充電環境を整えて、安心してイヤホンやスマホを楽しみましょう!
モバイルバッテリーでイヤホンケースを充電するときの注意点
モバイルバッテリーを使ってイヤホンケースを充電することは多いですが、本当に適した充電方法なのでしょうか? 特に、モバイルバッテリーの出力仕様がイヤホンにとって適切かどうかを確認することが重要です。
イヤホンケースに適した充電電流とは?
一般的に、イヤホンケースの充電には 「5V 1A」程度の低電流での充電が推奨 されています。これは、バッテリーを劣化させず、安全に充電するためです。
しかし、多くのモバイルバッテリー(特にスマホ向けの製品)では、5V 2.4A などの高電流が出力されるものが主流 です。これはスマホやタブレットの充電には適していますが、急速充電に対応していないイヤホンケースには過剰な電流となり、バッテリーの劣化や発熱のリスクを伴います。モバイルバッテリー側に保護回路が設定されている場合は、5V 2A をイヤホンケースに使っても安心です。 それではダイオーのモバイルバッテリーはというと、White×Gold の場合は、保護回路があるので、大丈夫そうです。
ダイソー保護回路
- 過蓄電
- 過放電
- 過電流
- 短絡
PSEも取得済み
韓国の飛行機火災を受けて考えるべきこと
2025年1月、韓国の旅客機でモバイルバッテリーが発火し、炎上する事故が発生しました。この事故をきっかけに、モバイルバッテリーの使い方を見直す必要があると感じています。
特に、モバイルバッテリーは主にスマホ向けに作られていることが多く、イヤホンケースの充電に適しているとは限りません。適合しないモバイルバッテリーを使用し続けると、過充電や発熱のリスクが高まる可能性があります。
結論:モバイルバッテリーはイヤホンケースに適しているのか?
- イヤホンケースの充電には「5V 1A」程度が理想
- モバイルバッテリーの出力が「5V 2.4A」以上の場合、過充電のリスクあり
- 急速充電に対応していないイヤホンケースでは、モバイルバッテリーの使用は慎重に
- 飛行機での火災事故の事例からも、安全な充電環境を整えることが大切
結論として、モバイルバッテリーはスマホ向けに設計されているものが多いため、イヤホンケースの充電に多用するのは避けた方がよいでしょう。 安全にイヤホンを楽しむためにも、適切な充電器(保護回路がついている)の選択を心がけましょう! ダイソー White×Gold モバイルバッテリーは保護回路あります。
6. 安全にモバイルバッテリーを使うためのポイント
イヤホン充電用バッテリーの選び方
- 急速充電・USB PD非対応のものを選ぶ(スマホと判断基準が違うので、ここ要注意ですね)
- 小型・軽量で持ち運びしやすいモデルが便利
- Anker・CIOなどの信頼性の高い製品も検討
- PSEマークの取得も目安ですね
モバイルバッテリーを安全に使う基本ルール
- 落とさない(内部ショートの原因)
- 充電しっぱなしにしない(過熱・発火リスク)
- 飛行機では手荷物にし、預け荷物には入れない(むしろ入れてはいけません)
7. まとめ:ダイソーのモバイルバッテリーは買うべきか?
- 価格が安く、手軽に使える点はメリット
- 飛行機には持ち込めるが、安全管理が必須
- イヤホンケース充電には使えるが、急速充電や高出力モデルには注意が必要(耳スタ イヤホンの観点で)
こんな人には向かない!
- 頻繁にモバイルバッテリーを使う人(使用頻度が高い場合は、耐久性に優れたモデルを選ぶのが良い)
耐久性はダイソー モバイルはまだどの程度長持ちするかはわからない。 - ダイソーのモバイルバッテリーは日常使いやサブ用に便利だが、急速充電・大容量・耐久性を求める人には向かない「飛行機での長時間利用」「ノートPCの充電」「アウトドア用途」などには、専用の高性能モデルが適している
ダイソーの場合は、日本の磁気研究所が提供している商品が多く、品質含めてあまり心配はないようにもおもいます。耐久性に関しては、口コミに出ていればよいが、耐久性にふれている口コミはほとんどないですね。
こんな人にはおすすめ!
- 「サブ用・予備用」として使いたい人 モバイルは大体予備ようですね。旅先ではホテルで普通に充電するのが多いからね。
- イヤホンケースの充電をメインに考えている人
- PSEマーク付きの製品を確認し、安全管理を徹底できる人
ワイヤレスイヤホン は大丈夫なのか? あまりニュースを聞かない
モバイルバッテリーやスマホに関しては、充電していて発火した、煙が出たというニュースが結構あったのですが、記憶にある限りワイヤレスイヤホンが発火といったニュースを聞いたことがないのですが、なぜなんでしょう?
いくつかの要因につき考察します。
1. バッテリーのサイズとエネルギー量
モバイルバッテリーとイヤホンではバッテリーの容量とエネルギー量に大きな違いがあります。
項目 | モバイルバッテリー | ワイヤレスイヤホン |
---|---|---|
バッテリー容量 | 数千mAh〜数万mAh | 30〜100mAh程度 |
エネルギー密度 | 高い | 低い |
発火リスク | 高い(エネルギー量が多い) | 低い(エネルギー量が少ない) |
モバイルバッテリーは大量のエネルギーを蓄えるため、一度異常が起きると発火・爆発の危険が大きい。
イヤホンのバッテリーは小さいため、ショートしても発熱はするが、大きな火災にはなりにくい。
2. 充電・放電の制御
モバイルバッテリー
- 急速充電・急速放電に対応するため、バッテリーにかかる負荷が大きい。
- 充電制御や温度管理が不十分な製品では過充電・過放電が発生し、発火リスクが高まる。
- 安価な製品では過充電防止機能や安全回路が不十分な場合がある。
ワイヤレスイヤホン
- イヤホンのバッテリーは小さく、低電流で充電されるため発熱が少ない。
- 充電ケースでの管理が行われ、急速充電を避ける設計が多い。
- バッテリーに負荷がかかりにくい設計になっている。
3. バッテリーの品質
モバイルバッテリー市場には品質の低い製品が多く出回っており、特に以下のような製品は発火リスクが高い。
- 規格外・劣化したセルを使用した製品
- PSE認証(日本の安全規格)やUL認証(米国の安全規格)を取得していないもの
- 異常時に安全に停止する回路がないもの
一方、ワイヤレスイヤホンは基本的にメーカーが設計した高品質なバッテリーを使用することが多く、低品質バッテリーによる発火リスクが低い。
4. 物理的なダメージの影響
- モバイルバッテリーは持ち運びが多く、落下や圧力によるセルの破損が発火の原因になることがある。
- ワイヤレスイヤホンも落とすことはあるが、バッテリー自体が小さいため、ダメージによる発火リスクは低い。
5. 発火事故の報道の違い
- モバイルバッテリーは発火時に大きな炎や煙を発生させるため、ニュースになりやすい。
- イヤホンが発火した場合、小さな焦げ跡程度で済むことが多く、大きな事故にならないため報道されにくい。
実際にはワイヤレスイヤホンのバッテリー膨張やショートの報告もあるが、火災につながるケースは極めて少ない。
結論
モバイルバッテリーはエネルギー量が大きく、異常が起きると発火しやすい。
イヤホンのバッテリーは小さく、発火の危険性が低い設計になっている。
安価なモバイルバッテリーの中には、安全対策が不十分なものがあり、発火リスクが高い。
ワイヤレスイヤホンは基本的に低電流充電で管理されており、安全性が高い。
つまり、「イヤホンもリチウム電池を使っているのに発火事故が少ないのは、バッテリーのエネルギー量が少なく、安全設計がされているから」ということですね。