XperiaでLDACを有効化する方法【990kbpsの注意点/開発者オプション】
XperiaはLDACに対応しているのに「LDACにならない」「990kbpsが出ない」「音が途切れる」という相談は意外と多いです。本記事では3手順だけでLDACを有効化し、音質優先に切り替える方法を初心者向けにやさしく解説。アプリ側の高音質設定、いまLDACで繋がっているかの確認法、990kbpsにならない理由と対処、5分で直すチェックリスト、FAQまで一気にカバーします。この手順どおりに進めれば、数値に振り回されず安定した高音質を最短で体感できます。
“やってもムダ”を避けるために、Xperia本体/イヤホン/音楽アプリの3点だけ先に確認します。ここでOKなら、次のStep(ペアリング)へ。
Xperia本体の対応(機種名・Androidバージョンの確認)
- 設定 を開く
- デバイス情報(または 端末情報)をタップ
- 画面に出る モデル名 と Android バージョン を見る
- 目安:Android 8.0以上ならOSとしてLDACはサポート。Xperiaは多くの機種で対応しています(例外あり)。
- Android 7以下なら、LDACは基本対象外 → まずOSアップデートを確認。
- 後の手順で「開発者向けオプション」にLDACが表示されれば確定です(表示が無い=非対応/制限の可能性)。
チェック
- Android 8.0以上
- 後続の設定に進む
イヤホン側がLDAC対応かを確認
- イヤホンの箱や説明書、商品ページで “LDAC”ロゴ または “LDAC対応” の表記を確認。
- 「Hi-Res Wireless」ロゴだけだとLDAC確定ではありません。LDACの明記をチェック。
- 型番が分かる場合は「
型番 + LDAC
」で検索して仕様を確認(公式ページ推奨)。 - 不明でもOK。ペアリング後に開発者向けオプションで実際のコーデックを確認します。
チェック
- イヤホンにLDAC対応の記載がある(または後で要確認)
音楽アプリの高音質設定の有無(後でONにする)
LDACを有効にしても、アプリ側が低音質設定だと差が出ません。使うアプリの“高音質モード”があるかだけ先に把握。
- Spotify … 設定 → 音質 → 高音質/最高音質
- Amazon Music … 設定 → ストリーミング音質 → HD/Ultra HD
- Apple Music(Android版あり)… 設定 → オーディオの品質 → ロスレス
- YouTube Music … 設定 → 音質 → 高音質
※いまは“あるか確認”だけでOK。実際にONにするのは接続後に行います。
チェック
- 使うアプリの高音質設定が把握できた
目的(再確認)
- 非対応ケースを先に排除して、無駄な設定時間をなくすため。
- 上の3チェックがOKなら、Step1:ペアリングへ進んでください。
Step1 ペアリングと接続設定
Xperiaとイヤホンをまず正しくペアリングします。ここが崩れると後工程(LDAC設定)が反映されません。
ペアリングの基本手順
- イヤホンをペアリングモードにする
- 多くは「電源ON長押し」や「ケースのボタン長押し」で点滅。方法は機種の取説どおり。
- Xperiaで〔設定〕→〔接続設定〕→〔Bluetooth〕を開く
- 〔新しいデバイスをペア設定〕(または“利用可能なデバイス”)に出たイヤホン名をタップ
- 表示されるダイアログで〔ペア設定〕→必要ならペアコードを承認
- “接続済み”になったらOK。音が出るか再生テストを一度行う
チェック
- イヤホン名が一覧に出る
- “接続済み・通話とメディアの音声”の表示
接続デバイスの詳細(歯車)を確認
- Bluetoothの一覧で接続中のイヤホン名の右の歯車(または「i」)をタップ
- 画面に 「HDオーディオ(LDAC)」 や 「音質優先/接続優先」 がある場合はここで操作
- ある場合:HDオーディオ(LDAC)をON、優先度は音質優先に切替
- 出ない場合:OS仕様です。**Step2(開発者向けオプション)**で設定します
- 通話・メディアのトグルはメディアをONに(通話は任意)
メモ
- Xperia/Androidのバージョンにより、この画面にLDACトグルが無いことがあります。その場合でも後でLDACにできます。
音質優先の初期設定(あればON)
- 表示例:
- 「コーデック:自動 / SBC / AAC / aptX / LDAC」
- 「音質優先(Quality preferred)/接続優先」
- 出ていれば LDAC+音質優先 に。無ければ次章で設定します。
うまく出ない時の“その場で直す”ミニ対処
- 機器名が出ない:BluetoothをOFF→ON、イヤホンを一度ケースに戻して再度長押し
- 接続済みなのに音が出ない:一度削除(登録解除)→再ペアリング
- 手順:歯車 →〔登録解除〕→ もう一度最初から
- 別端末に繋がっている:イヤホンのマルチポイント/自動接続をOFF、他端末のBluetoothを一時OFF
- 左右が片方だけ鳴る:イヤホンをリセット(取説の“初期化”手順)
ここまで完了したら、Step2:開発者向けオプションを有効化に進み、LDAC/音質優先を確実に指定します。
Step2 開発者向けオプションを有効化
LDACや「音質優先」を確実に指定するために、“開発者向けオプション”を出します。作業は1分。ここでは表示させるだけでOK(設定の変更は次のStep3)。
有効化のしかた
(設定 → デバイス情報 → ビルド番号を7回タップ → システム → 開発者向けオプション)
- 設定アプリを開く
- デバイス情報(端末情報 / 端末情報 → ビルド番号)を開く
- ビルド番号を連続で7回タップ
- 画面下に「デベロッパーになりました」等の表示
- 端末ロックを使っている場合はPIN/パターンの入力を求められます
- 設定のトップに戻り、システム → 開発者向けオプション を開く
- ない場合は システム → 詳細設定 の中
- 画面上部のオン/オフトグルがあれば オン にする(表示のみでOK)
メモ:企業端末などポリシーで無効化されていると開けないことがあります。その場合は端末の管理者設定に依存します。
開発者向けオプション内で「Bluetooth/LDAC」を探す
(名称は端末・OSで違います。探せばOK、まだ触らない)
- 画面上の検索(虫眼鏡)に
Bluetooth
またはLDAC
と入力 - よく出る項目名の例(Xperia/Android 13–14の例。端末により表記ゆれあり)
- Bluetooth オーディオコーデック(SBC / AAC / aptX / LDAC …)
- Bluetooth オーディオサンプルレート
- Bluetooth オーディオビット深度
- LDACコーデック:音質の選択(音質優先 / 接続優先 など)
- HD オーディオ(LDAC)
- 見つけた場所を覚えておく(このあとStep3でここを操作します)
注意:ここには他にも開発者向けの設定(USBデバッグ など)が並びます。関係ない項目は触らないのが安心です。
迷ったら一旦戻る→次のStep3の指示どおりに操作してください。
ここまでで準備完了。続いて Step3:LDACと“音質優先”を設定 に進みます。
Step3 LDACと“音質優先”を設定
ここでは開発者向けオプションの中で、実際に LDAC を選び、音質優先に切り替えます。
※この操作は イヤホンをXperiaに接続した状態 でないと項目がグレーアウトして選べません。
Bluetoothオーディオコーデック=LDAC にする
- 設定 → システム → 開発者向けオプション を開く
- 画面上部の検索(虫眼鏡)で 「Bluetooth」 または 「LDAC」 と入力
- 〔Bluetooth オーディオコーデック〕 をタップ
- 候補から 〔LDAC〕 を選択
よくある表示パターン
- 「Bluetooth オーディオコーデック」→ SBC / AAC / aptX / LDAC …
- 端末やOSにより「HDオーディオ(LDAC)」というトグルがある場合もあります。あれば ON にします。
- ここで LDACが選べない/表示されない ときは、
- イヤホンがLDAC非対応
- 未接続または別端末に接続中
- 企業管理端末などで機能制限
が原因のことが多いです。
音質優先(Quality preferred) を選ぶ
- 開発者向けオプション内の 〔LDACコーデック:音質の選択〕 を開く
- 端末によっては 〔LDAC音質〕/〔接続品質の最適化〕 のような名前です。
- 選択肢から 〔音質優先 / Quality preferred〕 を選ぶ
- ほかに「接続優先」「自動(Best Effort)」などがある場合、音質を優先にします。
補足(重要):
990kbpsは“固定”ではありません。
LDACは電波状況や電池残量に応じて自動でビットレートを下げる(例:660/330kbps)設計です。
数値より音切れしない安定を優先するのが実用的です(990固定を狙って無理に近づける必要はありません)。
サンプルレート/ビット深度は 「自動」推奨
(無理固定は不安定の原因)
- 〔Bluetooth オーディオサンプルレート〕:自動(既定)
- 〔Bluetooth オーディオビット深度〕:自動(既定)
- 理由
- 手動で 96kHz/24bit などに固定すると、
- 電波状況が悪い時の再送増加→音切れ
- 端末・アプリとの互換性問題
が起きやすくなります。
- LDACは状況に応じて最適化する前提のコーデック。自動が最も安定します。
- 手動で 96kHz/24bit などに固定すると、
例外:自宅で端末とイヤホンを近距離に固定、干渉も少ない安定環境なら高サンプルレート指定が効く場合もあります。外出時は自動に戻すのがおすすめ。
ミニチェック(ここまでの確認)
- 開発者向けオプションで コーデック=LDAC を選択
- 音質優先 に切り替え
- サンプルレート/ビット深度=自動 のまま
OKなら、次章 Step4:アプリ側の音質をON に進みます。
Step4 アプリ側の音質をON
LDACを有効にしても、音楽アプリが低音質のままだと差が出ません。
ここでは主要アプリのストリーミング品質/ダウンロード品質を“高”にそろえます。
※表記はアプリ版・OSで多少違います。近い名称を選んでください。
Spotify(設定 → 音質 → 高音質/最高音質)
- Spotify を開く → 右上の歯車(設定)
- 音質 をタップ
- それぞれを変更
- ストリーミング:高音質 または 最高音質
- ダウンロード:高音質 または 最高音質(オフライン再生用に推奨)
- 自動 や データ節約 はOFF
- (任意)音量の正規化:OFFにするとダイナミクスが自然に(小音量で聴く人はONでも可)
チェック
- ストリーミング=高/最高
- 自動/節約=OFF
Apple Music / Amazon Music / YouTube Music の高音質設定
Apple Music(Android版)
- Apple Music → 設定
- オーディオの品質
- モバイルデータ/Wi-Fi それぞれ 高音質(ロスレス) を選択
- ダウンロード も ロスレス
補足:ロスレス/ハイレゾは有線+対応DACで真価を発揮。Bluetooth(LDAC)でも高音質ですが、ロスレスそのままではありません。
Amazon Music
- Amazon Music → 設定
- ストリーミング音質= HD/Ultra HD を許可(“自動”は避ける)
- ダウンロード音質= HD/Ultra HD
- 再生画面上部に “HD/Ultra HD” 表示が出るか確認(曲によってはSDのみ)
YouTube Music
- YouTube Music → 設定 → 音質
- モバイルネットワーク/Wi-Fi の再生音質= 高音質
- ダウンロード音質= 高音質
- データセーバー や 自動 はOFF
再生を「一時停止 → 再接続 → 再生」で反映
アプリ設定を変えた直後は、再生を一旦止めてから反映させると確実です。
- 再生を一時停止
- イヤホンを切断 → 再接続(BluetoothをOFF→ONでも可)
- 曲を再生 → 次章の「現在LDACでつながっているか確認」でコーデックがLDACになっているかチェック
ミニTips
- モバイル回線で最高音質は通信量が増えます。心配なら Wi-Fi時のみ最高 に。
- イコライザ/エフェクトは相性により音が歪む場合があります。まずはOFFで確認→好みに応じて調整。
ここまでできたら、「いまLDACでつながっているか確認」に進み、実際にLDAC/音質優先になっているかを見ます。
いまLDACでつながっているか確認する
※確認の前に、曲を再生中にしておくと表示が更新されやすいです(無音だとSBC表示のままの機種あり)。
方法①:開発者向けオプションの「現在のコーデック」を確認(最も確実)
- 設定 → システム → 開発者向けオプション を開く
- 画面上の検索に 「Bluetooth」 または 「LDAC」 と入力
- 「現在のBluetoothオーディオコーデック」(または「現在のコーデック」)を表示
- 表示が LDAC になっていれば接続OK
- 表示例:
Current Bluetooth Audio Codec: LDAC
- SBC / AAC / aptX と出る場合 → まだLDACではありません(後述の“うまくLDACにならない時”へ)。
方法②:Bluetooth接続デバイスの詳細画面で確認(機種による)
- 設定 → 接続設定 → Bluetooth
- 接続中のイヤホン名の 歯車(詳細) をタップ
- 次のいずれかが表示されます
- 「HDオーディオ(LDAC)」トグル → ON になっていればLDAC
- 「コーデック:LDAC」 / 「音声コーデック:LDAC」 のような表示
- 表示が無い機種もあります(その場合は方法①で確認)
方法③:対応アプリ/ヘッドホンアプリで確認(任意)
- メーカー公式アプリ(例:Sony | Headphones Connect など)に
「接続品質」「コーデック情報」 が出る機種があります。 - ここに LDAC と出ればOK。
- なお、音楽アプリの「HD/Ultra HD」表示は“音源の品質”であって、Bluetoothのコーデック表示ではありません。
コーデックの確定は方法①/②で行ってください。
うまくLDACにならない時(5分チェック)
- イヤホンがLDAC対応か再確認(箱・取説・公式ページ)
- 開発者向けオプションでコーデック=LDAC、音質優先になっているか
- いったん 登録解除 → 再ペアリング(他端末とのマルチポイント接続を切る)
- 端末とイヤホンの距離を近づけ、2.4GHzの干渉源(Wi-Fi/電子レンジ等)を避ける
- 端末/イヤホンのバッテリー50%以上に(残量が少ないと降速しやすい)
- どうしても安定しない場面では一時的に接続優先へ(音切れ回避)
- それでも不可:別のLDAC対応機器で検証し、機器側の問題切り分けをする
これで LDAC接続の確認は完了です。次は「990kbpsにならない理由と注意点」へ進み、数値にとらわれず**“安定>数値”**で使うコツを押さえましょう。
990kbpsにならない理由と注意点(超重要)
LDACは最大990kbpsですが、常にその数値が出るわけではありません。
実際には状況に応じて 990 ⇄ 660 ⇄ 330kbps のあいだで**自動的に切り替わる(降速する)**設計です。
ここでは「なぜ下がるか」「何を直せばよいか」「固定しないほうが良い理由」をまとめます。
自動降速の仕組み(距離・干渉・電池・再生環境でビットレートが落ちる)
LDACはリンクが不安定になる兆候を検知すると、音切れを防ぐためにビットレートを下げます。
次の要因があると990kbpsに張り付かず、660/330kbpsに落ちやすくなります。
- 距離/遮蔽物
- 端末とイヤホンが2m以上離れる、体やバッグで遮る、ポケットの反対側に入れる など。
- 電波干渉(2.4GHz帯の混雑)
- 人混み・駅・カフェ、**Wi-Fi(2.4GHz)**が密集、電子レンジ/無線機器の近く。
- 電池残量
- 端末またはイヤホンのバッテリーが少ない、あるいは端末の省電力モードがON。
- マルチポイント/同時接続
- 2台同時接続や、バックグラウンドでの頻繁な通知がリンクに負荷。
- 再生環境の瞬間的な変化
- 端末をポケットから出し入れ、移動開始/停止、周囲の人や物の配置変化など。
まず試すミニ対処(“990を出したい”場面)
- 端末とイヤホンを1〜2m/見通しに置く
- 可能ならWi-Fiを5GHzに切り替え
- 端末/イヤホンの電池を50%以上に、省電力モードOFF
- マルチポイントOFF(検証時だけ)
- いったん接続解除→再ペアリング(キャッシュ刷新)
“接続優先”がONだと下がる(音質優先に戻す)
Xperia(Android)には「音質優先 / 接続優先 / 自動(Best effort)」のような切替があり、
接続優先だと安定性重視で990→660/330kbpsへ降速しやすくなります。
- 確認ポイント
- 設定 → システム → 開発者向けオプション → LDACの音質選択
- または Bluetooth の 接続デバイス詳細 に同等の項目がある機種もあり
- やること
- 音質優先(Quality preferred) を選択
- それでも音切れが出る場所(通勤・人混み)は、接続優先に一時的に戻すのが実用的
固定は推奨しない(音切れ・遅延の原因。安定>数値)
開発者向けオプションで**990kbpsに“固定”**する裏ワザ的な操作もありますが、おすすめしません。
- 理由
- 電波状況が悪い場面でも無理やり990を維持しようとして、ブツブツ音切れが増える
- 再送が増えて遅延や音の乱れが発生しやすい
- 場所を移動すると安定条件が変わるため、常時固定は現実的でない
- 実用ベスト
- 自宅/デスクなど安定環境:音質優先(自動で990に張り付きやすい)
- 人混み/通勤など不安定環境:接続優先 または aptX/AACに一時変更
- ゲーム/遅延重視:LDACよりaptX(Adaptive含む)/有線が現実解
補足:990と660の“聴感差”は環境・楽曲・機器で小さい場合も多いです。
数値を追いかけるより、「音切れせず安定して聴ける設定」を選ぶほうが満足度は高くなります。
うまくいかない時のチェックリスト(5分で直す)
LDACが有効にならない/音がブツブツする時は、上から順にサクッと試してください。各項目30~60秒で終わります。
① 端末とイヤホンの距離/遮蔽物をなくす
- 端末とイヤホンを1m以内・見通しに置く(ポケットの反対側やカバンの奥はNG)。
- 服・髪・金属類でアンテナが隠れないようにする。
確認:再生しながら数歩近づく→途切れが減れば距離要因。
② 2.4GHz混雑を避ける(Wi-Fi/Bluetooth機器)
- 自宅ならWi-Fiを5GHz帯へ切替(ルーターのSSIDが「…-5G」など)。
- 電子レンジ/ワイヤレス機器の近くを避ける。
- 人混みでは立ち止まって確認(混雑環境は自動で660/330kbpsに降速しやすい)。
確認:別の場所に移動→改善すれば干渉要因。
③ 端末&イヤホンの電池を50%以上に
- スマホ・イヤホン双方を50%以上に(省電力モードはOFF)。
- 省電力・バッテリー最適化アプリは一時停止。
確認:充電後に再生→安定すれば電源要因。
④ 再接続(削除→再ペアリング)
- 設定 → 接続設定 → Bluetooth → 接続中のイヤホンの歯車 → 登録解除(削除)
- イヤホンをリセット(取説の初期化手順)
- もう一度ペアリング → 開発者向けオプションで
- Bluetoothオーディオコーデック=LDAC
- 音質優先(Quality preferred) を再指定
確認:再生しながら「現在のコーデック」がLDACになっているか見る。
補足:マルチポイントや他端末の自動接続が原因のことも。不要な端末のBluetoothを一時OFF。
⑤ アプリの音質設定/イコライザを一旦OFF
- Spotify/YouTube Music/Amazon Music/Apple Music の音質設定を見直し(自動/節約はOFF、高音質/最高音質に)。
- 端末やアプリのイコライザ/サラウンド効果を一時OFF(相性で歪み・遅延の原因に)。
確認:アプリを一時停止→再接続→再生で反映。
⑥ それでも不可 → SBC/AAC/aptX に一時切替して検証
- 開発者向けオプションで一時的に別コーデック(SBC/AAC/aptX)を選び、症状が出るか確認。
- 改善する:その環境ではLDACが不安定。移動時は「接続優先」か他コーデック、宅内では「**音質優先(自動)」に戻す。
- 改善しない:環境ではなく機器やアプリ起因の可能性 → イヤホンのファーム更新/別アプリ・別端末で切り分け。
さらに深掘り(最終手段)
- 設定 → システム → 開発者向けオプションの
**サンプルレート/ビット深度は「自動」**に戻す(固定は不安定の原因)。 - 設定 → システム → リセットオプション → Wi-Fi・モバイル・Bluetoothをリセット(ネットワーク設定の初期化/最後の手)。
- イヤホン側アプリ(例:Sony | Headphones Connect)で接続品質の既定値を確認・更新。
ポイント
- 安定>数値。990kbpsに固執せず、環境に応じて「音質優先/接続優先」を切替えるのがベスト。
- 確認は常に再生中に。最終的に「現在のコーデック=LDAC」になっていればOKです。
よくある質問(FAQ)
Q. Xperiaでも990kbps固定にできますか?
- 原則:常時固定はできません。 LDACは環境に応じて 990/660/330kbps に自動で切り替わります。
- 最大限990を狙うコツ
- 開発者向けオプションで コーデック=LDAC/音質優先 を選択
- 端末とイヤホンを 1〜2m・見通し に/5GHz Wi-Fi を使用
- 端末・イヤホンとも 電池50%以上/省電力OFF
- 注意:無理な“固定”は音切れ・遅延の原因になりやすいので非推奨。安定>数値が実用ベストです。
Q. LDACで音が途切れる時は?(接続優先へ)
- まずは 距離・遮蔽物・2.4GHz干渉 を除去(混雑環境は降速しやすい)。
- 改善しなければ 「接続優先」 に一時切替。音切れが消えるか確認。
- それでも不安定なら SBC/AAC/aptX に一時変更して切り分け(原因がLDAC特有かを判定)。
Q. YouTube/ゲームの遅延が気になる場合は?(aptX/有線)
- 動画・ゲーム=レイテンシ重視。LDACは高音質だが遅延は大きめです。
- 対応していれば aptX(特にAdaptive)、または有線接続が現実解。
- ゲームモード付きTWSでも遅延ゼロにはなりません。対戦・音ゲーは有線を推奨。
Q. iPhoneユーザーはどうすれば?(AAC最適化)
- iPhoneはBluetoothが AAC固定。LDACは使えません。
- やること
- イヤホンは AAC最適化が得意な機種 を選ぶ
- 装着(フィット) を優先:イヤーピースを合わせ、密閉を確保
- Apple Music は「ロスレス」設定(※ロスレスの真価は有線+DACで)
- もっと音質を上げたいなら USB-C DAC+有線イヤホン も選択肢
Q. どのイヤホンが相性良い?(LDAC対応TWS 2本の例)
- 音質重視:Sony WF-1000XM5 … LDAC対応/ANC強力/総合力が高い
- 安定重視:Technics EAH-AZ60M2(またはAZ80)… LDAC対応/接続安定に定評
※モデルは例です。購入前に最新のLDAC対応可否を必ず確認してください。用途と装着感で最終判断を。
次に読む(内部リンク・回遊)
LDAC対応スマホ 完全一覧(既存No.6)
「いま買うならどの機種がLDAC対応?」をメーカー別・機種別に一望できます。
👉 https://earbuds.aspsv.com/top-20-smartphones-supporting-ldac-bluetooth-codec/
LDAC vs aptX 比較(既存No.4)
**音質重視(LDAC)と遅延・安定重視(aptX)**の違いを、用途別にサクッと判断。
👉 https://earbuds.aspsv.com/ldac-vs-aptx-comparewith/
LDACにならない時の共通チェックリスト(本シリーズ #4)
「LDACに切り替わらない/勝手に落ちる」を5分で直すための手順を一本化。
(公開後にリンク差し替え)👉 /android-ldac-not-working-checklist/
まとめ(要点の復習)
- やることは3手順だけ
- ペアリング(接続デバイスの詳細でメディアON)
- 開発者向けオプションを有効化(ビルド番号を7回タップ)
- コーデック=LDAC/音質優先 に設定(サンプルレート/ビット深度は「自動」)
- まずは“音質優先”で安定運用
人混みや電波が混雑する場面では自動で 660/330kbps に落ちるのが正常です。音切れが出たら一時的に接続優先へ。 - 「990kbps固定」は狙わない
990は出ればラッキー。距離・干渉・電池・環境で変動します。
固定を無理に狙うより、安定>数値を徹底しましょう。 - 確認は再生中に
「現在のBluetoothオーディオコーデック」が LDAC になっていればOK。表示がSBC/AAC/aptXなら本編の“チェックリスト”を再実施。
次の一歩:
・端末別の詳細手順(Xperia/Pixel/Galaxy)で再現性UP
・“途切れる/990にならない”ときは5分チェックで原因切り分け
・用途別に**TWS(音質重視/安定重視)**を1本選んで、日常環境で微調整(イコライザは後回し)
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